いつまでたっても治らない、唇のカサカサ。酷い場合は切れたり出血したりなど、見た目にも気になってきますよね。
毎年冬になると、リップクリームを手放せないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、その原因は唇が乾燥しているだけではないかもしれません。
今回は唇の荒れの原因と、その対策・改善方法を解説します。
唇の荒れの原因
そもそもどうして、唇は荒れやすいのでしょうか?
それは唇には元々、肌には存在する皮脂腺や汗腺が少ないため。そのせいで唇の皮膚は自分自身を守るバリアーを作ることが難しく、乾燥に弱くなっているのです。
さらに悪いことに唇の角質層は他の肌と比べても薄く、これも乾燥しやすいファクターの1つとなっています。
これが薄いということはつまり、元から持っている水分量も少ないということ。
そのため唇には、常日頃からのケアが必要となるわけです。
胃腸が荒れれば唇も荒れる
胃腸が荒れると唇の乾燥が目立つようになってきます。
これは東洋医学的にも言えることで、唇の色というのは五臓の脾や六腑の胃の機能の盛衰を表します。
調子がよければ唇は艶やかで明るい色になり、悪ければくすんだ暗い色になるのです。
また、アルコールや刺激物を多量に取る方も注意が必要です。
これは唇は直接、アルコールや刺激物の影響を受けるのでダメージを受けやすくなって荒れてしまいます。
他にも内臓が冷えたり貧血の時には唇が青紫色になることがあるので、体調が悪いと思った時は唇の色を確認してみましょう。
ストレスも唇の荒れの原因に
ストレスは全身の血流を停滞させてしまうため、唇にも栄養が行き渡りづらくなってしまいます。
さらにストレスによって無意識に唇を舐めてしまう場合も。これによって唇の角質がふやけてボロボロになってしまい、よりカサカサ・ガサガサになってしまいます。
趣味に時間を費やす、お風呂にゆっくり入る、睡眠を十分とるなどして、なるべくストレスを溜めないような生活を心がけましょう。
病気を気にする必要はある?
唇が乾燥することによる病気の心配はないのでしょうか?
普通、内臓に関連して唇が乾燥するときというのは、胃腸が荒れていたり食欲不振が起こっている時などです。
それから唇の色が悪い時には、血流が悪くなっていることが考えられます。体が冷えていたり、具合の悪いところがないか考えてみましょう。
これらとは別に、急激に唇の色が悪くなるという時があります。
1つの例として挙げるのはチアノーゼの時。この場合は唇の色が黒紫色になります。これは赤血球に含まれるヘモグロビンの色で、心臓に何かしらの負担がかかって呼吸困難や意識が朦朧としたりするといった症状を呈します。
対策方法
唇の荒れの対策方法には、次のようなものがあります。
リップクリーム
定番中の定番ですね。
唇は防御力が低いので、リップクリームなどで保護する必要があります。
また乾燥することでかゆみや痛みが出るときは、保湿してあげることで症状を抑えることが可能です。
食事
唇の乾燥に有効な食材は、ビタミンAやビタミンBを多く含む食品です。
ビタミンAは、うなぎやレバー、ほうれん草やニンジン、かぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
ビタミンBは新陳代謝を促進させてくれる効果があり、納豆や豆腐、玄米などに多く含まれています。
これらの食品は粘膜の潤いの保持に効果があるとされているので、積極的に摂ると良いでしょう。
服装
とにかく冷やさないような服装を心がけましょう。
冷やさない方がいい箇所は、首、お腹、手首、足首です。
首回りが広く開いている服や、足首が出ている服は冷えの原因になります。
マスク
マスクは保湿効果があるので、唇を乾燥から守ってくれます。
最後に
唇の荒れと原因、対策方法についてお話ししました。
実は私もしょっちゅう唇が荒れるんですよね。特に下唇。切れて出血することも多くて。
皆さんもお気をつけください。
それではまた次回、お会いしましょう!
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