今、鳥インフルエンザが新型コロナの裏で猛威を奮っているといいます。今シーズンも600万羽もの鶏が処分されてしまい、農水省は非常事態レベルともコメントしているようです。ところでこの鳥インフルエンザ。H5N1型というタイプだと、ヒトにも感染することで知られていますね。
そこで今日は忙しい人に向けて、改めてこのH5N1鳥インフルエンザの原因や症状を数分で読めるようにまとめました。
H5N1型鳥インフルエンザ
中国から発祥したH5N1鳥インフルエンザの原因は、ウイルスを保有した鳥と接触することや、生きた鳥を扱っている市場への訪問、加熱不十分なままの鶏肉を食べたなどの理由が考えられています。
感染経路は2種類。1つは鳥から。ウイルスを保有する鳥の体液や糞、これらに汚染された環境に触れた手などを介して、ヒトの口・鼻・目から感染します。また、飛沫や塵埃などを吸い込んでしまうことでも感染します。
もう1つはヒトからヒトへ。このウイルスは基本的にヒトへの感染力は強くないため稀ですが、変異しやすいとされているためにヒトへの効率の良い感染力の獲得が懸念されています。
潜伏期間は2〜8日で、初期症状は通常のインフルエンザに似ています。38℃以上の発熱・咳・呼吸困難・喉の痛みや鼻水・下痢・筋肉痛・頭痛などがみられます。また多くの例で肺炎を合併し、発祥から平均して9〜10日目に、進行性の呼吸不全に陥って死亡することが多いとされています。
日本では感染症法の2類感染症にも指定されており、ヒトへの感染があった場合には保健所への届け出が必要となっています。
なお、ほぼ同じ性質を持つH7N9型鳥インフルエンザの場合は、高齢者への感染が比較的多く、慢性心疾患、慢性肺疾患、免疫抑制状態、肥満などは重症化のリスク因子となっています。
最後に
鳥インフルエンザについてお話ししました。
予防には鶏肉を切ったまな板で野菜を切らない、鶏肉を水で洗わない、などの方法があります。
これは水で洗うと、ウイルスが水の飛沫と一緒に飛び散ってしまうためです。
こちらも新型コロナ同様に肺炎を起こすリスクを持っています。また、致死率も53%と高いため、感染の危険性は低いですが注意する必要はありますね。
それではまた次回お会いしましょう!
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