しゃっくりがお酒を飲むと出るのはなぜ!?原因と対処法5つを紹介!

体の不調や病気の雑学
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 お酒を飲んでいたら突然しゃっくりが出たというような経験はありませんか?何故、お酒を飲んでしゃっくりが出てしまうのでしょう?実は危険なサイン、ということもあるかもしれませんね。

今回はその原因や対処法についてお話ししていきます。

 

お酒を飲んでしゃっくりが出てしまう原因

 しゃっくりは横隔膜に何らかの刺激が加わることで痙攣が起こり、それが引き金となって起こると言われていて、その中でも飲酒中にしゃっくりが起こる原因として考えられるものには、次のようなものがあります。

温度差

 冷たすぎるものや熱すぎるものなど、体温との温度差の大きい食べ物や飲み物を摂取すると、急激な温度の変化に体が驚いてしまい、筋肉を収縮させます。

このため胃や腸などの周辺の筋肉が収縮して横隔膜が刺激されるために、しゃっくりが起こると考えられています。

ですから、鍋などの熱い食べ物の後に冷たいビールを一気に飲む、みたいなことは避けた方がいいかもしれないですね。

 

胃の拡張

 お酒を大量に飲むと、胃腸が急激に拡張して横隔膜が刺激されるため、しゃっくりが出ると考えられます。

 ちなみに私も、お酒を飲みすぎた時にしゃっくりが出た経験が何度かあります。大人になってからは滅多にしゃっくりは出ないんですが、不思議なものです。

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アルコールの中枢神経への刺激

 アルコールが中枢神経系に作用して刺激を与えます。中枢神経は横隔膜とも関係していて、刺激が加わることで横隔膜にも影響するため、しゃっくりが出ることがあります。

 

危険なしゃっくりとは?

 飲酒中に起きたしゃっくりであれば、大抵の場合は数時間もあれば自然と止まります。しかし、『しゃっくりは百回起こると死ぬ』なんて迷信にもあるように、あまりに長く続くものは病気を疑う必要が出てきます。

具体的な期間としては、48〜72時間以上とされています。さすがにこんなに長くしゃっくりを放置するような人はいないと思いますが・・・。

ともかくその場合は、横隔膜に関係している神経等に何らかの異常がある場合があります。

病気としては、肺炎や肺がん、胸膜炎、心不全からくる胸水の貯留など。また、脳卒中や脳腫瘍などによっても横隔膜の運動に異常をきたす場合があります。

 

しゃっくりの止め方

 では続いて、しゃっくりが出てしまった場合の止め方についてお話しします。

息を止める

 もっともオーソドックスな方法だと思います。私もしゃっくりが出た時に、まず試す方法です。

 10秒くらいかけて息を吸い、その後15秒ほど止めてからゆっくり吐き出します。血中のCO2濃度が上がることによって、脳からのしゃっくりを起こす指令が伝わりにくくなり、また、呼吸を止めることで横隔膜のリズムが元に戻りやすくもなります。

 

水を飲む

 私の場合ですが、息止めが通じなかった時、次に試す方法です。水を一気に飲み干します。

 また、コップの反対側から水を飲むという方法もあります。

 「・・・? お前は一体、何を言っているんだ?」と困惑してしまったそこのあなた。大丈夫、私も最初に聞いた時は疑問符だらけになりました。

コップの反対側の縁に口をつけて飲む方法で、そのまま顎を持ち上げてしまうと水がこぼれてびしゃびしゃになってしまうので、顎を上げずに頭を前に深く倒す感じにして飲む・・・しかないと思います。すみません、さすがにこっちは実践したことがないもので。

絵面的にはかなりアホな感じになるし、本当に飲めるのか怪しいですが (苦笑) 気管に入ってむせそうな気もしますね。ちなみにこの飲み方のイメージ図としては、このような感じです 笑

いずれの方法にしても、この方法のポイントとなるのは迷走神経(主に内臓を支配する神経)が刺激されることです。他にも水を飲んでいる間は呼吸がしにくく、何なら息を止めますから、それで前述したような息止めの方法に近い効果が得られる場合もあります。

 

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耳の奥を押す

 両耳に指を入れて、耳の奥を30秒〜1分ほど押して刺激します。ただ、耳の皮膚はデリケートな部分なので強い刺激をしすぎないように気をつけてください。

また、呼吸器や循環器に持病のある方は、この方法は行わないようにしてください。耳の奥には脳幹の延髄から伸びている迷走神経があります。

延髄は呼吸や心拍をコントロールする中枢でもあるため、迷走神経からの刺激によってそれらが影響を受けてしまう可能性があるためです。

 

 ところで話は逸れますが、皆さんも『植物状態』と『脳死』という単語を耳にしたことがあると思います。この2つは明確に区別されたものです。植物状態とは、意識はないのに呼吸や心拍は続いている状態のことを言います。

ですので脳自体が機能を失ってしまっていても、生命維持に重要な機能を備えた延髄の機能はしっかりと生きているため、その患者はまだ生きているということを証明しているのです。

とはいえ、延髄以外の機能がすでに失われている場合は回復の見込みもほとんどないため、緩やかに死を待つだけの絶望的な状態とも言えるでしょう。

そして脳幹まで脳の機能停止の影響が及んだ時。その時こそが『脳死』となるのです。

 

舌を引っ張る

 しゃっくりの発生には横隔膜の痙攣で、横隔神経の他にも様々な神経が関与しています。うちひとつは舌咽神経。舌を引っ張ることでこの神経が刺激され、横隔膜の痙攣が抑えられます。

ですのでその影響でしゃっくりが止まる可能性はありますが、舌ですから、引っ張る時はあまり無理な力をかけないように注意しましょう。怪我をしてしまいますからね。

 

しゃっくりを止める効果のあるツボを押す

 しゃっくりを止める効果のあるツボを押すという手段もあります。

 それは天突というツボで、左右の鎖骨の間にある窪みです。指を押し込んでゆっくり指圧します。押しすぎると「ウェッ」となったり、むせたりしてしまうので気をつけましょう。

 もうひとつは内関というツボ。手のひらを上に向けて、手首のシワから親指約2本分を数えたところにあります。筋肉の腱の間にあるツボなので、うまく爪で押してあげるのがいいでしょう。

また内関は、乗り物酔いなどにも使えるツボになっています。

 

最後に

 お酒を飲んだ時に出るしゃっくりの原因と、その止め方についてお話ししました。

 前述したように、私も何度かお酒を飲んでいてしゃっくりが出たことがあります。いずれも宅飲みの時でしたが、共通するのは飲みすぎた時だったように思います。

 やはり飲酒は適度な量に収めるのが一番ですね。

 それではまた次回お会いしましょう!

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