日本には色々な珍しい苗字の方がいますが、一見して読めない苗字もかなりの数が散見されますよね。ということで、今回も私が独断で選んだ珍しい(と思う)苗字のいくつかを五十音順にピックアップしてシリーズ化します!
今回はか行編です。
ヒントは当てはまる頭文字のみ。ちょっとしたクイズと思って、何と読むのか考えながら楽しんでみてください。
か
竈門
『かまど』と読みます。鬼滅の刃の主人公の苗字でもあるので、読めた方も多いのではないでしょうか。
熊本に同名の地名があるようで、由来となっているのは火の神を祀る神聖なところや、製塩などに使った竃のことを表しているともされています。
全国でも10人ほどしかみられないかなり珍しい苗字で、多くは兵庫県にいらっしゃるようです。
花京院
『かきょういん』と読みます。
これも全国で10人ほどしかみられないかなり珍しい苗字で、起源は江戸時代の仙台藩・陸奥国領の仙台の城下町にあった修験道の寺院とされています。
現在では宮城県よりも北側の地域に多くの方がいらっしゃるようです。
上運天
『かみうんてん』と読みます。
起源は琉球(現在の沖縄)の『今帰仁間切上運天』とされています。これは琉球時代から沖縄にあった村の名前で、『今帰仁』で『なきじん』と読むようです。
全国で1000人ほどみられ、沖縄県や大阪府に多くいらっしゃるようです。
き
鬼頭
『きとう』『きと』『きどう』などと読みます。
全国的には意外と多いようで、2万人以上の方の苗字となっているようです。私は声優の鬼頭明里さんで初めて知って、それ以外を知らないために珍しいと思っていたのですが、結構メジャーな苗字だったんですね。
起源は戦国時代に尾張国と呼ばれていた、愛知県にあります。織田信長などを輩出した織田家で有名な地名ですね。鬼の首を切り取ったという逸話や、鬼の首に似た山や岩が近くにあったからとする説があるようです。
現在、特に多くの方が住んでいらっしゃるのは、愛知県・東京都・岐阜県です。
喜熨斗
『きのし』と読みます。
全国で10名ほどしかいないかなり珍しい苗字です。現在は大阪府に多く、歌舞伎役者の市川段四郎家が有名とされています。奈良県にゆかりのある姓のようです。
喜友名
『きゆな』『きうな』『きとな』『きゅうな』などの読み方があります。
全国で3000人ほどの方の苗字で、沖縄県や神奈川県に多く住んでいらっしゃるようです。
琉球の地名で『宜野湾間切喜友名』が起源と考えられています。
金田一
「じっちゃんの名にかけて!」のセリフで有名な、『金田一少年の事件簿』の主人公の苗字ですが、意外と全国では1400人ほどしかいない、珍しめな苗字です。一応読みを書いておくと、『きんだいち』です。
起源ですが、戦国時代に陸奥国と呼ばれていた岩手県にあった金田一村とされています。そのほかにも、山間の市場を意味する『きんだいち』というアイヌ語を語源として生まれたとする説も考えられています。
現在は北海道・青森県・秋田県・岩手県など東北以北に多く住んでいらっしゃるようです。
く
九鬼
『くき』『くおに』などと読みます。
現在の和歌山県と三重県が起源とされています。語源は山の洞穴や隙間、崖などから来ていて、全国各地に地名としても存在しています。
3000名ほどの方の苗字となっていて、特に大阪府・和歌山県・東京都に多いようです。
空閑
『くが』『くか』『くうかん』『くま』『くうま』『くうげ』などと読みます。
全国に2100人ほどしかいない珍しい苗字です。私はアニメにもなっている少年ジャンプで連載されていた『ワールドトリガー』の空閑遊真で知りました。
起源は戦国時代の肥前の豪族とされていて、語源は平安時代に諸国に散在した所有者のいない空いた土地を朝廷に収納し、貴族に下賜した際に付けられた土地の呼称から来ているとされています。
空いた土地だから『空(から)』の文字が使われたということでしょう。
長崎県や佐賀県、福岡県などに多く住んでいらっしゃるようです。
け
玄田
『げんだ』『げんた』と読みます。
私が知る限りでは、シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガー氏から吹き替えの公認を受けた声優の玄田哲章さんしかいません。しかもこれ、芸名なので本名ではないんですよ。
そして全国でも300人ほどしかいない珍しい苗字のようで、現在では石川県や大阪府、東京都に多くみられるようです。
稽古庵
『けいこあん』と読みます。
全国で10人ほどしかいないとても珍しい苗字で、和歌山県にいらっしゃるようです。
慶光院
『けいこういん』と読みます。
これも全国に10人ほどしかいないとても珍しい苗字で、起源は戦国時代に伊勢国と呼ばれた現在の三重県の尼寺の名前から来ているそうです。
こ
後神
『ごがん』『ごこう』『ごがみ』と読みます。
全国では300人ほどの珍しい苗字で、岡山県に多く住んでいらっしゃるようです。
起源は戦国時代の摂津国にあった生田神社と言われる神社の旧神主の姓からきているとされています。また、『後』とは位置関係を表しており、子孫という意味もあるそうです。さては神の子孫なのでしょうか・・・?なんとも厨二心をくすぐられる苗字ですね。
権執印
『ごんしゅういん』と読みます。
全国で10人ほどしかいないかなり珍しい苗字で、戦国時代の薩摩に起源があるとされています。
神奈川県や鹿児島県に住んでいらっしゃるようです。
纐纈
『こうけつ』『こうきつ』『こうげつ』『こうけち』『こうけん』『こうしぼり』などと読みます。
戦国時代の美濃にあった村が起源とされ、『纐纈染め』が由来とされています。
愛知県や岐阜県、東京都に多くみられていて、全国5300人ほどの方の苗字となっています。
自分の名前を書くときに苦労されてそうな苗字ですね。
最後に
これでか行編は終了です。
今回も一見して読めない苗字が多々ありましたね。
記事を書き終えて再度見ると、自分でも読めないことがままあります(笑)
不定期ながら、次はさ行編を記事にしますので、お待ちください。
それではまた次回、お会いしましょう!
前回のあ行編はこちらです。
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