今回は銀行の普通と当座、それぞれの口座の違いについてお話しします。
銀行で口座を作るとき、普通と当座ってあるよね?
でも当座って何のためにあるのか、未だによくわかってないんだよなぁ
当座預金は一般の方はもしかすると使うことがないかもしれませんね。
その理由などについて簡単に、今回はお話ししていきます
当座預金とは?普通預金と何が違うの?
銀行で口座を開設するとき、あるいは銀行で振り込み手続きを行おうとするときなど、『普通』と『当座』という選択欄があることは皆さんご存知でしょう。
ですが、このうちの『当座』について「詳しく知らないよ!何これ!?」という方は案外多いのではないかと思います。
かと言って、今さら人に聞くのも何だか恥ずかしい。社会人経験の長い方であれば、なおさらかもしれません。
そンな風にお考えの方のため、今回は当座預金について解説させていただきます。ここでなら、赤っ恥もかかずに済みますからね。
当座預金で普通預金と異なっている点は大きく5つ。次の段落より、それぞれお話ししていきます。
支払い用の口座である
当座預金が普通預金と大きく異なる点の1つが、『支払い用の口座である』ということです。
「いやいや何言ってんの?そんなの普通口座でもできるじゃん」と、考えましたね?
確かに各種公共料金などの引き落としは普通口座でも可能です。ですが例えば、大量の現金が動く時を想定してみてください。大きな商談などが決まった時には大金が動きます。
それをいちいち手元に卸していたのでは、手間もかかるし盗難などの危険も出てきますよね。そのため現金の代わりとして使用されるものがあります。それは何か?
そう、小切手や手形です。
つまり当座預金とは小切手や手形を支払いに使える口座ということですね。
利息がつかない?
当座預金では普通預金と違って利息がつきません。今は低金利の時代ですのでそれほど気にはならないと思いますが、金利が高かった時代であれば雲泥の差が出てきます。
例えば年利が6%の場合、1000万円を預けていたとしたら60万円分の利息が普通預金ではつくことになります。しかし、当座預金の場合にはこれがつかないのです。
預金に保険がある
当座預金の場合には『預金保険制度』という制度のおかげで、仮に銀行が破綻してしまっても、預けているお金が全額保護されます。
普通預金の場合だと1000万円までは保証してくれますが、それを超えてしまうと各金融機関ごとの財産の状況に応じて一部がカットされてしまうことがあるのです。
ですので1000万円を超えるような金額を預けたい場合には当座預金を使う方がいいでしょう。
自動で貸し付けを受けられる
当座貸越契約を結んでいる場合には小切手や手形の残高が不足している時にも、あらかじめ設定された金額までは自動で貸し付けをしてくれるので、『不渡り』と呼ばれるミスを防ぐことができます。
不渡りとは小切手や手形を受け取った相手が、いざ銀行で現金へ変えようとした際に「残高足らんから現金にでけへんでー」と断られてしまうことです。
これをやってしまうと、その取引先はおろか話を聞いた他の取引相手も失うことになりかねないという、極めて重要な信用の問題に発展してしまいます。
商売は信用が命。下手をすれば商人生命を絶たれかねない恐ろしいことになってしまうのです。
ですから当座貸越契約は、それを防ぐための制度と考えるのが簡単で良いかと思います。
ただし、貸付には利息が付くので頼りすぎは禁物ですよ!
口座開設のために審査がある
普通預金の口座は基本的に審査などなく作ることができますが、当座の預金口座の場合には各金融機関ごとの審査を受ける必要性があります。
本当にクリーンな会社かどうか、チェックする必要もありますしね。逆に言えばこの審査を通過して当座預金の口座を持てるようになったならば、信用度が高い会社ということにもなります。
今回のまとめ
当座預金についてお話ししました。
細かく解説すると他にも違いは色々ありますが、普通口座との大きな違いは次の3つ。
小切手や手形による決済用口座
預金に利息がつかない
預金保険制度で預金が全額保護される
以上のようなことから当座預金は、大金を動かす企業や個人事業主が使うものと考えるのが良いと思います。
それではまた次回、お会いしましょう!
コメント