今回はスズメバチが黒い色で攻撃的になってしまう理由について解説します。
子供の頃に聞いてからずっと不思議だったことがあるんだけど、聞いてもいい?
どうぞ。どんな質問でもウエルカムです
なんでスズメバチって黒い色を見ると攻撃してくるんだろうなって
確かに有名な噂ですから、気になるのも頷けますね。
ではその理由について、お話ししましょう
黒い色を見たスズメバチが攻撃的になるのはどうして?
「黒い服を着てるとスズメバチに狙われる」
こんな話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
それが嫌で黒い服を避けている・・・なんて人も中にはいるかもしれませんね。
ではなぜ、スズメバチは黒い色に敵意を向けてくるのでしょうか?
それは黒い色をしているものがスズメバチにとって天敵であることが多いためと言われています。
例えばクマ。クマは全身真っ黒な体毛で覆われていますね。この毛の色を警戒して黒いものに襲いかかるという説があります。
また、私たち人間もスズメバチにとって天敵だと思われている説もあるようです。
これはアジア圏に住んでいるスズメバチの例ですが、彼女らにとって大切な子供である『ハチノコ』を狙ってくるアジア人の黒髪や黒目に対抗するため、そのような攻撃性を身につけたのではないか・・・とされるものです。
ちなみにハチノコは、栄養価の高い食材として現地では重宝されています。聞く話によると美味しいとか・・・?
とはいえ、黒いからといって必ず刺されるというものでもないようです。しかし標的となってしまう可能性は高いため、山などに入る時は出来るだけ黒やそれに近い暗い色(青や紺色など)は避けるのが無難でしょう。
スズメバチが攻撃に移るまでの3つのステップとは
黒い色が攻撃されやすいとはいえ、必ずしもそうなるというものでないことをお伝えしました。
ではどのようにして、スズメバチは敵に対して攻撃をしかけるのでしょうか?
これには3つのステップがあります。
まず第一段階。攻撃対象の周囲をぐるぐると旋回します。これは「怪しいやつだ。様子を見よう」という状態。この段階ではすぐに攻撃をしてくることは少ないので、刺激しないように静かに後ずさりして退却しましょう。
また、大きな動きを取るのはNG。蜂は動きに対して敏感です。大きな動きを取ると攻撃を受けたと思って逆襲されることがあるので、落ち着いて最小限の動きで退却orじっとして去っていくのを待ちましょう。
第二段階になるとアゴを鳴らして警告してきます。カチカチという音を立てると聞いたことがあるかもしれませんが、この状態は「いつでも戦えるぞこのヤロー!」という臨戦態勢にあります。
この時に手で振り払ったり、大きな動きを取ってしまうとあっという間にリンチされる羽目に。
ですからなるべく姿勢を低くしてゆっくり静かに巣から遠ざかるようにしてください。
また警告音は少し高音のため、慣れていないと聞き逃すことも。さらに、巣との距離次第では警告なしで攻撃してくることもあるため注意が必要です。
第三段階。再三に渡る警告を無視したり、巣に攻撃をしかけると問答無用に攻撃してきます。
この時、毒液を吹きかけてくることがあり、これには「こいつが敵だ!やっちまえ!」と仲間に知らせるフェロモンが含まれています。
こうなってしまっては全力で蜂から逃げるしかありません。蜂が追うのを諦めるまで逃げ回ってください。
身体で狙われやすい場所はどこ?
蜂がどのように敵を攻撃するのかがわかったところで、最後は人間を狙う場合にどこを狙ってくるのかについてお話ししておきます。
一般的にスズメバチに狙われやすいと言われているのは、頭や手足です。
スズメバチは飛んでいるので頭を狙いやすいのは当然として、なぜ手が狙われるのでしょうか?
それはスズメバチが『動くものは敵』と認識するから。「動くものは全て刺せ!」ということですね。
蜂に襲われると、とっさに右手で振り払って防御しようとしてしまうでしょう。すると右手が敵だと認識されてしまい、刺される対象となってしまうのです。
ですからスズメバチとばったり出くわしてしまった時は、落ち着いて動きを少なくすることで被害を軽減することができるかもしれません。
今回のまとめ
スズメバチが黒い色を見ると攻撃してくる理由と、攻撃に至るステップ、どこを狙ってくるかについてお話ししました。
黒い色に襲いかかるのは天敵を撃退するため。
攻撃には3つのステップがある。
狙われやすいのは頭や手足。
なるべく動きを少なくして落ち着いて行動することが、被害軽減の1番の方法であることを覚えておいてください。
それではまた次回、お会いしましょう!
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