新型コロナ感染予防のための3つの対策。その正しい方法を教えます!

新型コロナウイルス特集
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日本では今年の初めから流行の兆しを見せ始め、年末が迫る中、未だに毎日、新規感染者を出し続けている新型コロナウイルス。みなさんも感染予防を日々、心がけていることと思います。

今回はその感染予防について改めて正しい対策方法を確認できるよう、お話ししていきます。

 

新型コロナウイルス予防のための3つの対策

 個別の対策をお話しする前に、単純にして絶大な効果のある、いわば感染予防の鉄則をお話ししておきます。

 それは、ウイルスを減らすことで感染を予防する、ということ。

 新型コロナウイルスは、主にウイルスを含んだ唾液などの飛沫が口や鼻・眼などの粘膜に接触することで感染します。

ですのでまず、ウイルスを吸い込まないように人と距離をあけ、会話する際にはマスクを着用し、手指についたウイルスは洗い流しましょう。

この洗い流すというのが肝で、後ほど説明しますが、大幅にウイルスを減らすことができます。

またコロナウイルスが流行し出して以降、身の回りに消毒や除菌と書かれた製品が増えたと思います。ですが果たして、この2つの違いについて理解していますか?

 『消毒』は、ウイルスそのものを無毒化することを言います。ウイルスそのものに毒性がなくなるので、感染力がなくなるということです。

 対して『除菌』は、菌やウイルスの数を減らすことを言います。無毒化はしないですが、原因となる微生物などを取っ払ってくれるということです。なお一部の洗剤などでは、除菌と同時にウイルスなどを無毒化する製品もあるようです。

新型コロナの場合、消毒にはアルコール、除菌には手指の洗浄や次亜塩素酸ナトリウム水溶液(家庭では塩素系の洗剤で代用可能)などが適しています。

いずれの場合でも、使用方法や濃度、有効成分や使用期限をしっかりと確認し、それができない場合には購入は控えるのが得策です。また、なるべく国産のものを使いましょう。

日本は品質管理が徹底しているので、海外のものと比べると安心・安全に使用できると思います。

 

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手指のウイルス対策の方法

 それではここから、新型コロナ予防のお話に入らせていただきます。

手洗い

 手指についたウイルスの対策方法としては手洗いが最も重要であり、有効と言われています。

 手指に付着するウイルスの数は、水道の流水によるものだけでも100分の1、ハンドソープなど石鹸を使って10秒のもみ洗い、それから流水で15秒すすぐと何と1万分の1まで減らすことができるそうです。これはすごい。

 また手洗いをした後、消毒としてアルコール消毒をすることがあると思います。私もやっていますが、実はこれ、必要ないそうです。

 理由はきちんとした手洗いであれば、感染してしまうほどの数のウイルスが残らないため。ハンドソープを使った手洗いを1回で数百個、2回繰り返すと手に残るウイルスは数個程度にまで減少するそう。

それでももし、手洗い後にアルコール消毒をしたい場合はしっかりと水分を拭き取ってからにしてください。手に水分が残っていると、アルコールの効果が弱まって十分な消毒効果を得られなくなってしまいます。

ということで、ここで正しい手洗いの手順を確認しておきましょう。

以下の画像を参考に、みなさんも手洗いによる感染予防を心がけてみてください!

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アルコールによる消毒

 手洗い後の消毒は実は必要がないと先ほど述べましたが、ではアルコール消毒はというと、これはすぐに手洗いを実践できないような場合に有効となります。

アルコールはウイルスの持っている『膜』を壊して無毒化してくれます。

濃度70%以上95%以下のエタノールを使用すると良いでしょう。もし手に入らない場合には60%台の濃度のものでも良いそうです。

これを手に噴霧するなどして、手の全体や手首によくすり込みます。これは私たち医療関係の知識を持つ人間であれば、ラビング法で通じると思います。

なおアルコールは引火の危険性があるので空間への噴霧はしないようにしてください。また、夏場などで暑くなる車内に放置するのも、発火の恐れがあるため危険です。

使用法を守って、安全に予防をしていきたいですね。

 

モノに対してのウイルス対策の方法

 手指の対策方法は以上で、2つめはモノに対しての対策です。これも対象によって対策方法が異なりますので、1つずつお話します。

食器

 食器類に対しての感染対策方法は、ズバリ熱です。80℃以上の熱水に10分間さらします。

 なお熱くなるので火傷には十分気をつけてください。

 

テーブルやドアノブなど

 テーブルなどに対しては次亜塩素酸ナトリウムが有効。次亜塩素酸の酸化作用によってウイルスを破壊し、無毒化します。

 市販の家庭用漂白剤を、濃度が0.05%になるまで薄めて使用します。布などに含ませて拭いて、5分ほど経ったら水拭きしましょう。拭くときにはウイルスが広がらないよう、一方向に向けて拭きます。そして最後に乾拭きをして完了です。

なお金属製のものに使用すると腐食の可能性があるため、注意を要します。

また、塩素に過敏な方は使用を控えるようにしてください。

他にも誤って飲み込んだり吸い込んだり、酸性のものと混ぜないようにしてください。有毒ガスが出て危険です(『混ぜるな危険』と表記のあるもの)。

 

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 ところで金属製のものは腐食する可能性があると述べましたが、ではどうすれば良いのかをお教えします。

それは家庭用洗剤を使うことです。一部の界面活性剤には、ウイルスの膜を破壊して無毒化する効果があることで知られています。

効果のあるものは次の9種(2020年6月現在)。今も他に効果のある成分はないか研究が続けられているそうです。

  1. 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
  2. アルキルグリコシド(0.1%以上)
  3. アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
  4. 塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
  5. 塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)
  6. 塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01以上)
  7. ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
  8. 純石けん分(脂肪酸カリウム)(0.24%以上)
  9. 純石けん分(脂肪酸ナトリウム)(0.22%以上)

ご家庭の住宅・家具用洗剤などにこれらの成分が含まれていれば、ウイルスに対して使うことが可能です。

ちなみに塩化ベンザルコニウムや塩化ベンゼトニウムは、薬用石鹸(逆性石鹸)と言われる石鹸類にも入っています。具体的にはミューズやキレイキレイなどです。

これらの洗剤がなくても、食器などの台所用洗剤を使うことで代用することもできます。

まず、洗剤のうすめ液を作ります。洗面器などに500mlの水を張り、そこに5g(小さじ1)の台所用洗剤を入れて軽く混ぜ合わせます。

あとは先ほどのテーブルなどを拭くときと同様に拭きます。ただし、プラスチック製品に対しては傷んでしまう恐れがあるので、放置せずに必ず水拭きするようにしてください。

なおこのうすめ液は、その都度使い切りとしてください。これは作り置きすると効果がなくなるためです。

また、塗装面や壁などに対しての使用をしないこと(シミになる恐れ)、手指や皮膚には使用しないこと、スプレーボトルでの噴霧は行わないことなどに注意してください。

以上を守って、ご家庭の感染対策をしていってください。

 

空気中のウイルス対策の方法

 最後の対策です。空気中のウイルス対策として、最も効果的とされるのが換気です。部屋の空気を入れ換えることで、ウイルスや微粒子を室外へ排出できます。

室内の温度が大きく変動しないように気をつけながら、定期的に換気をしましょう。

窓を開けての換気の場合には、空気の流れができるように2方向の窓を1時間に2回以上、数分程度、窓を全開にして行ってください。

 

最後に

 これで3つの対策についてのお話を終了とさせていただきます。

 手指は手洗い・モノは消毒・そして換気

 この3つを徹底して、新型コロナに負けないようにしていきたいですね。

 それではまた次回、お会いしましょう!

 

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