スマホなどをいじっていると、瞼がピクピクと痙攣したように動くことはありませんか?気になりますよね。実はこれ、眼瞼ミオキアという医学的にも原因がはっきりしている疾患なんです。
今回はこの眼瞼ミオキアの起こる原因と、瞼の痙攣を止める方法、眼瞼ミオキアと似ているけど違う疾患についてお話しします。
まぶたが痙攣するように動く『眼瞼ミオキア』とは?
実は私もたまにですが、まぶたがピクピクすることがあります。一度なると、なかなか止まってくれなくて気になるんですよね。しかも繰り返すので余計に。
私の場合は右目の下まぶたに起こることが多いです。これは目の周囲にある目を閉じるための『眼輪筋』という筋肉が不随意(自分の意思と関係なく)に収縮することで起こります。多くの場合は数秒〜1分ほど続きます。
この痙攣が起こる原因として考えられるのは、まず目の疲労です。長時間、スマホやPCの画面を見続けることで起こります。またその影響でドライアイになった場合にも起こりやすいと言われています。
他にも睡眠が不足している時や、ストレスからくる自律神経の乱れが原因のことも。何か最近、大きなストレスなどを感じたことがないか思い返してみましょう。
また、目に必要なビタミンAや、神経伝達物質の合成に関わっているビタミンB6、筋肉を正常に働かせるために必要なマグネシウムなど、各種栄養素の不足によっても起こると言われています。
そして意外かもしれませんが、飲酒によっても誘発されることがあります。私自身、お酒を飲んだ次の日にPCを使っているとまぶたが痙攣した覚えが何度かあります。あとは車の運転中でしょうか。車の運転も、実は人間にとってストレスになっているのです。
眼瞼ミオキアは、通常は数日〜数週間で自然に治癒しますので、治療の必要は基本的にありません。確かに気にしないでいると、いつの間にか治ってますよね。
瞼の痙攣を止める方法
瞼のピクピクした痙攣を止めるにはいくつかの手段があります。最も簡単に実践できるのは、PCやスマホを長時間見続けないことです。
1時間に15分程度の休憩を挟んで、遠くの景色を見たりするなどすると良いでしょう。
目が疲れた時に目薬を打つ方もいると思いますが、目薬であればなんでも良いというわけではありません。原因によって目薬を使い分ける必要があります。
例えば眼精疲労ならビタミンEやビタミンB1の入ったもの。ドライアイによる乾燥が原因であれば、ヒアルロン酸など潤いを保ってくれる成分の入ったものを選びます。
また、ビタミンB12が含まれている目薬は痙攣を抑えて正常な状態に戻してくれるのを助ける働きも持ちます。
目の周囲のマッサージやホットタオル、ホットアイマスクなども有効です。これらによって血流が改善され、痙攣を抑えるのに役立ちます。マッサージの際は、こめかみや目頭のあたりを痛くない程度に揉みほぐしてあげてください。
眼瞼ミオキア以外で眼の痙攣がみられる疾患
ここからは眼瞼ミオキアと思っていたら実は違うかもしれないという疾患をいくつか紹介します。これらに当てはまるようであれば、一度、眼科等を受診してください。
眼瞼痙攣
眼瞼痙攣は瞼がピクピクと痙攣するわけではなく、漠然とした目の違和感や目の乾燥、眩しさ、無意識に目が閉じてしまうことがあるなどの症状があり、重症になると自力で目を開けることができなくなる可能性もある注意の必要な疾患です。
片側顔面痙攣
顔面痙攣では、初めは目や瞼の痙攣だけだったものが、次第に頬や口、顎のあたりにまで痙攣が広がっていきます。進行していくと目が開けられなくなったり、表情が歪んでしまうなど、日常生活に支障が出ることがあります。
チック症
タレントのビートたけしこと北野武さんが患っていることで有名な疾患です。子供に多く発症しますが、これが顔に起きた場合には瞬きの回数が増えます。
他にも首をあげたり肩をすくめるような動きをしたり、顔をしかめるなどの動きを短い時間で何度も繰り返すのも特徴です。
最後に
瞼の痙攣の原因、眼瞼ミオキアとその予防法、その他の疾患についてお話ししました。
眼瞼ミオキアについては、意識すれば予防ができると思いますので、スマホなどの画面の見過ぎには注意するようにしてください。
それではまた次回、お会いしましょう!
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