大豆を食べ過ぎると太るだけではなかった!では体にどんな害がある?

食品の雑学
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 最近、コンビニで大豆をお肉の代わりとして使用する『大豆ミート』なるものを見かけます。確かに大豆は『畑の肉』と言われるくらい、タンパク質が豊富です。しかもカロリーが低いため、ダイエットに豆腐などを食べているという方もいらっしゃるでしょう。

ちなみに私は大豆ミートを使った商品を一度食べてみたことがあるのですが、なるほどと感じました。これは確かに肉っぽいぞと。

コンビニで扱われている大豆ミートは、見た目はひき肉。それそのものの風味では、さすがに本来の肉には劣ります。が、各種調味料で味付けされているおかげで味は誤魔化されているところがあり、食感の方は本当にひき肉を食べているような感じがして、あれは知らずに出されたら騙されるのではないかと思います。

さて、もしも大豆を食べ過ぎてしまうとどうなるのでしょうか?太るだけでは済まないかもしれません。

今回は大豆の食べ過ぎによる危険性についてお話ししていきます。

 

大豆を食べ過ぎるとどうなる?

 カロリーが低いためダイエット食として昔から注目されている大豆。でも、何事も『過ぎたれば及ばざるが如し』です。食べ過ぎればもちろん、太ります。ちなみに大豆の100gあたりのカロリー数はおよそ417kcal。なんと同じグラム数では、意外にも普通の肉より高い場合もあるのです。

それでもこれだけ太りにくいと言われているその理由は、おそらくタンパク質がほとんどだからでしょう。三大栄養素のうち、先に吸収されるのは糖質や脂質です。そしてこの2つは取りすぎた場合、そのまま脂肪となって体に蓄えられていきます。

 一方でタンパク質はアミノ酸に分解されて吸収されます。そして体内で各組織に必要な形に再合成されるのです。タンパク質がエネルギーに変わるのは、糖質や脂質が尽きてしまった、いわゆる『飢餓状態』にならなければまず起こりません。

 

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また、大豆にも確かに脂肪が含まれてはいますが、オレイン酸やリノール酸のような体に良いとされる『多価不飽和脂肪酸』がほとんどです。

これが何かといえば、サンマやマグロなどに含まれているDHAやEPAなどと同じようなものと思ってください。これらの脂肪酸は血中では善玉コレステロールとなって、悪玉コレステロールを肝臓に運んで動脈硬化を予防してくれます。簡単にいえば、血管の掃除屋さんです。

では、大豆の食べ過ぎで太らないというその幻想をぶちコロされたところで、その他の食べ過ぎによる危険性を見ていきましょう。

 まず1つめは、下痢です。私はさすがに経験はないですが、本来であれば大豆に含まれる食物繊維は水分を吸収して腸を刺激し、便秘を解消に役立ちます。

しかし、ストレスによって自律神経が乱れ、便秘と下痢を繰り返す『過敏性腸症候群』の場合には気をつけなければなりません。大豆に含まれる食物繊維の刺激によって下痢が誘発される場合があるためです。

 

 2つ目からは特に女性に注意していただきたいのですが、ホルモンバランスの乱れです。大豆に含まれているイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似たような構造と働きがあることで知られています。

そのため大豆を食べ過ぎてイソフラボンの過剰摂取をしてしまうことで月経異常や肌荒れなどを引き起こしてしまいます。さらにひどくなると自律神経の乱れが生じ、先ほどの過敏性腸症候群につながる恐れもあり得ます。

ちなみにイソフラボンの1日摂取上限量は70〜75mg。これは納豆で換算した場合、2パック分に相当します。

 

 最後の3つめ。これも女性に注意してほしいことなのですが、肝臓がんのリスクが増加するということです。肝臓がん発症の最大のリスクファクターはB型・C型肝炎ウイルス。これに感染していると男女問わず将来的に肝臓がんをほぼ確実に発症します。

ところが同じウイルス感染者でも、女性は男性に比べて発症の割合が低いというのです。

その理由として考えられるのが、女性ホルモンのエストロゲンによるもの。エストロゲンは肝臓がん発症のリスクを減らしてくれる働きを持つのです。

一方でイソフラボンは、肝臓がんを予防しようとするエストロゲンの作用を妨げてしまい、それによって肝臓がんの発生リスクを増加させてしまいます。

このため、前述の肝炎ウイルスに感染している女性は大豆製品を積極的に摂らない方が良いということが推奨されています。

 

最後に

 大豆の食べ過ぎによる体への害についてお話ししました。

 適量を食べる分にはそれほど多くの問題のない大豆製品。

 うまく活用して、ダイエットや健康維持に役立ててください。

 それではまた次回、お会いしましょう!

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