辛いものが無性に食べたい!そんな風に思うことはありませんか?私も時折、衝動に駆られることがあります。でもこれが、実は体の危険信号だったとしたら・・・?
今回は、辛いものを食べたくなるのは何故なのかについてお話ししたいと思います。
無性に辛いものを食べたくなるのは何故なのか?
実はこれを書いているまさに今日、私は無性に辛いものが食べたくなってコンビニで辛口のラーメンを購入しました。あまり辛いものは得意ではないのですが、たまーにこういうことがあるのです。
そこで何故だろうと考えたとき、そういえばと思い出したことがあるのです。
辛いものを衝動的に求めてしまうときというのは、実はストレスが溜まっている状態であることが多いということ。思い返すと確かに最近は、ややストレスが溜まり気味だったかもしれません。
それを晴らそうと趣味などに打ち込むのですが、心から楽しめず、わけもなく退屈で憂鬱な気分になったりしていました。
また、Youtuberの動画やゲーム実況を観て表面上は楽しんでいても心の底は冷めているといった状態にもなっていました。昨日に至っては、何なら笑うのが苦痛くらいに感じていました。
このような心理が働いたとき、人間は『強い刺激』を求めます。その強い刺激を得るのに最も手っ取り早いものが何かといえば・・・そう、辛味です。
辛味は味覚の中で最も刺激が強いのですが、これは味ではなく、舌が感じている痛覚です。脳科学の研究分野では、ストレスを感じたことによる心の痛みを舌からの痛みで打ち消してしまおうとするために、辛いものが食べたくなるとされています。
ところで辛味は味覚ではない、と言いましたが東洋医学的には五味に含まれています。東洋医学の五味は西洋で言われる『酸味・苦味・甘味・塩辛い・旨み』とは異なり、『酸味・苦味・甘味・辛味・塩辛い』というように分類されます。
そして辛味と関係の深い五臓は『肺』です。肺は全身へ気を流して酸素や栄養を行き渡らせたり、清気と濁気(酸素と二酸化炭素)の交換を行ったりする重要な臓器です。
肺が弱ってしまった場合、原因にもよりますが、多くは息切れやだるさなどが出てきます。また、カゼをひきやすくなったり、汗をかかなくなったり、逆に汗をたくさんかいてしまったりもします。
辛いものを食べると汗が出ますよね?実は汗を出す汗腺の調節。東洋医学では腠理の開閉というのですが、これも肺が中心となって行っています。ですから肺が弱っていてはこの調節がうまくいかず、汗をかかなかったり大汗をかいたりしてしまうのです。
このことから、辛いものを食べることそのものが肺の機能を向上させることにつながると考えることができるので、肺が弱った時に辛味を欲する理由として捉えることができます。
最後に
辛いものが無性に食べたくなる心理について、西洋・東洋双方の観点からお話ししました。
辛いものの食べ過ぎは胃腸にダメージを与えるので、そこは十分に気をつけて食べるようにしてください。
それではまた次回、お会いしましょう!
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