今回は軽油が泡立つ理由についてお話しします。
最近、ガソリンスタンドでバイト始めたんだけど・・・トラックとかに給油すると泡が出るんだよなぁ。どうしてなんだろ
私も昔経験がありますが、泡立てないようにする方法もありますよ
本当!?教えてもらえる!?
では今回は、軽油が泡立ってしまう理由と泡立てないように給油する方法についてお話ししましょう
軽油が泡立つのはどうして?
トラックやハイエースなど、ディーゼルエンジンが積まれている車の燃料は軽油を使う必要がありますが、セルフで給油した際に「泡立ってしまって満タンまで給油することができない・・・」という経験をしたことはないでしょうか?
ガソリンやハイオクなら泡が立つことはないのにどうして?と感じてしまいますよね。
軽油が泡立つのにはいくつか考えられる理由がありますので、それをこの後から解説していきます。
軽油は他の燃料と比べて粘っこい!?
ガソリンやハイオクと比べると、軽油は粘度や表面張力が高いので泡ができやすいと考えられています。
給油を終える時がわかりやすいのですが、ガソリンやハイオクはガンの先からポタポタと垂れるように出てきて燃料の切れが良いのに対して、軽油はやや尾を引く感じでトロリと垂れるように出てきます。これが粘度が高いと言われる理由。
また、ガソリン・ハイオクは揮発性が高く、泡ができてもすぐに消えていきます。しかし軽油はガソリンのように揮発することはほとんどなく、かつ表面張力が低いため泡ができやすく、できた泡も消えにくいとされています。
シャボン液を想像してみてください。シャボン液には主として洗剤が溶かされています。洗剤の溶けた水は表面張力が低くなるので、できた泡が消えにくくなります。それと似たような理由なのです。
ガソリンにはあって軽油にはないある添加物が原因?
実はガソリンには様々な添加物が含まれています。これはガソリンを製造するメーカーによって違いこそありますが、その中に『消泡剤』という添加物が含まれている場合があるのです。
これが含まれていると、さらに泡を立ちにくくさせることが可能となります。
しかし軽油の場合には、ほとんど添加物が含まれていないという側面があり、そのことからも泡が立ちやすくなる理由と言えるのではないでしょうか。
泡立ちを防ぐための給油方法とは?
軽油は前述した通り泡が立つので、ガンが自動で止まってもまだ満タンまで給油されていないことが度々あります。そこで継ぎ足し給油をするのですが、この時のコツはただひとつ。
トリガーを引きすぎないようにすること
たったこれだけ。え、意外ですか?
具体的にはガンのトリガーをおよそ1/3から半分くらいまで引くようにします。トリガーにツメをかけて自動で給油する時の、低速〜中速くらいの幅でトリガーを引いてあげると、燃料がゆっくりと出るようになって泡が立ちにくくなります。
ちょっともどかしいかも知れませんが、時間をかけた方が満タンまで簡単に持っていけますよ。その気になれば、給油口ギリギリまで持ってくることも可能です。
ただ、溢れることを懸念してあまりやりませんがw
ついでに言うとゆっくりと入れてあげることで、トレーラーやダンプカーなど給油口が広い車の軽油の跳ね返りもある程度は防止できます。軽油の臭いは強烈でなかなか取れないと聞きますからね。
当時勤めていた頃のスタンドの先輩方は「軽油を浴びた日は、店を閉めて帰りたくなる」と言っていたくらいですw
今回のまとめ
軽油が泡立つ理由と泡立てない給油法についてお話ししました。
まとめると、軽油が泡立つのは粘度と表面張力のせい。
泡立てないようにするには、トリガーを引くのを半分までで我慢する。
この2点です。
それではまた次回、お会いしましょう!
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