今回はコクと深味が何なのかについてお話しします。
食レポ観てていつも疑問なんだけど、コクとか深みって何?
わけわかんねぇこと言ってんじゃねーよ!って聞くたびに思うんだよね
その2つはわかりにくくて、確かにモヤモヤしてしまいますよね。
では今回は、それらが一体何なのかについてお話ししましょう
コクって何だろう?
(芸能人など)「う〜ん、これはコクがありますねぇ」
(テレビを観ている自分)「は?」
このように感じたことのある方は、実は多いのではないでしょうか?私もそんな1人でした。
コクは言葉にして表現するのが特に難しいものの1つです。
例えば今「コクについて簡潔にまとめて説明してください」と言われたとして、あなたは説明することができますか?
では、先に答えを発表してしまいましょう。コクとはズバリ、『複雑な味わいを表現する』ための言葉。
そもそもコクは、通常の味覚とは異なります。この記事を読んでいる方の中に、「コクって要するに旨味のことじゃないの?」と思っている方もいるでしょうが・・・残念ながらそれは間違いです。
旨味というのはあくまでも私たちが普段の食事で感じ取ることのできる味覚の1つで、これには『酸味・苦味・甘み・塩味・旨味』が含まれています。なお辛味は痛覚なので味覚とは別物です。
仮に旨味のあるもの(味の素など)のみをふんだんに使った料理を食べたとして、果たして「コクがある」と表現できるでしょうか?答えはおそらくNOです。
また、「コクって味の濃いもののことじゃないの?」とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、これも間違い。
大量の砂糖を入れたお菓子は当然、甘みが濃くなりますが単に甘ったるくなってクドくなってしまうだけで、コクが生じることはないですよね。
このようにコクとは『1種類の味のみでは表現することのできないような味や風味、食感など様々な要素を複合的に重ね合わせた際に出てくる味わいである』と定義することができるのです。
簡単に言うと『一言で表せないような美味しさを表現するために使っている言葉』と考えるのがわかりやすいのではないかなと思います。
深みって?
コクについて知ったところで、もうひとつのわかりにくい表現『深み』についても解説していきます。
これも食レポではよく耳にしますが、深みとは簡単に言って『コクの言い換え』のようなものと考えてください。
ただ、コクよりもさらに『奥行きや複雑さを表したい』時に使われることが多い言葉のようです。
今回のまとめ
コクと深みについてお話ししました。
コク・深みとは、『一言で表せないような複雑な味わいを表現するために使われている感性の言葉』。
だから人によっては、テレビでコクがあって美味しいと言われていたものが美味しくないと感じることもあるかもしれません。
コクはあくまでも個々人の味覚と、それに類する感覚から導き出されるものだということを理解してもらえたらと思います。
それではまた次回、お会いしましょう!
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