仮眠する時間の目安はどれくらいがベストなのでしょうか?前日にしっかり睡眠をとったはずなのに何だか眠い・・・。そんな日もあると思いますが、そのような状態で仕事や勉強をしても捗るはずはありません。
仮眠を取ることで仕事や勉強のパフォーマンスを上げることができます。しかし正しい方法で取らなければ、結局のところ意味がありません。また、ある時間以降の昼寝は逆に、夜眠れなくなってしまうというのです。
今回は皆さんに最高のパフォーマンスを引き出していただけるよう、理想的な仮眠の取り方についてお話しします。
どうして昼間に眠くなってしまうのか?
眠いのにもかかわらずそれを我慢してしまうことは、作業効率を低下させてしまうことに直結します。そんな時は思い切って一度、寝てしまいましょう!すると眠気が解消され、午後からの作業効率もアップします。
では何故、昼間に眠くなってしまうのでしょうか?それには次のような理由があります。
睡眠不足
まずひとつ目は、単純に睡眠不足であることです。人間が1日に必要とする睡眠時間は平均して6〜8時間。しかし夜更かしや仕事の残業などで帰りが遅くなると、いつもよりも眠る時間が短くなり、翌日起きるのが辛い・・・。といった目にあってしまいます。
また、質の良い睡眠でなければ、いくら寝ても寝たりないと思ってしまうのです。質の良い睡眠は『寝つきがよく、ぐっすり眠ることができ、朝はすっきりと目覚められる』ことが理想です。
夜、眠る前にスマホなどをいじっていませんか?
実はこれだけで、睡眠の質はかなり落ちてしまいます。理由はスマホから出るブルーライトが刺激を与え、眠りを浅くしてしまうから。
これを防ぐには、就寝の1時間前には部屋を暗くして布団に入ると良いでしょう。
このように睡眠時間が足りなかったり質の良い睡眠が取れていないと、脳の疲労が回復しきれずに翌日に眠気となって現れてしまうのです。
お昼ご飯の後
これは皆さんも経験がありませんか?お昼ご飯を食べた後に眠くなったこと。私が経験した中で最もひどかったのは、高校生の時でした。
昼休み後の授業が数学で、寒い時期になってきて教室は適度にぬくぬくとした状態。そこへ連日の吹奏楽部の朝練・昼練が加わって、ろくに昼休みの休憩が取れなかったのです。
すんでのところで意識を保ち続けていたものの、何度か船を漕ぎました。一瞬意識が途切れるアレが何回も繰り返されましたね(笑) でも完全な寝落ちはしていません。
なぜこのようなことになるかといえば、昼食後は消化器に血液が集中し、脳への血流量が減少します。さらに副交感神経が優位になっていることでリラックスしてしまい、そのせいで眠気が襲うのです。
また、私は数学が苦手というのもあってどちらかといえば嫌いだったのですが、そのような場合や、作業に対して飽きや退屈を感じた場合にも集中力が欠如しがちになってしまい、余計に眠気を招きやすくなってしまいます。
理想的な仮眠時間は?
昼寝は割と気持ちがいいのでずっと眠っていたくなりますが、現実はそうはいきません。どうしても昼休みの間に済ませる必要があります。
では、午後からの作業効率を上げるために最適な時間はどのくらいなのでしょうか?
それは『15〜30分』程度と言われています。
「思ったよりも短い」「ゆっくり寝れないじゃんか!」ええ。そう思う気持ちも、確かにわかります。
しかしこの時間が仮眠には最適と言われているのです。何故ならそれは、人間の睡眠の周期に関係があるから。人間の睡眠には『ノンレム睡眠』と『レム睡眠』があります。
ではここで問題。夢を見ているのはどちらの睡眠だと思いますか?
答えはレム睡眠。ノンレム睡眠は脳が休息をとっている状態で、レム睡眠は眠ってはいても脳は活動している状態です。ノンレム睡眠が深い睡眠、レム睡眠が浅い睡眠ですね。
したがって眠気を取り去るためには、深い方のノンレム睡眠を取る必要があるのです。
このノンレム睡眠の深さは段階的に4つに分けられていて、人によって微妙に差異はありますが、一般的に睡眠時間が20分を越えると、脳がしっかりと休む、かなり深い段階の睡眠になっていきます。
そのため30分以上眠ってから起きると、だるさや眠気を感じてしまうのです。そればかりか、場合によっては夜に寝付けなくなることもあります。このことから30分を越えての仮眠はしない方が良いでしょう。
また、入眠前にコーヒーなどでカフェインを摂取しておくことで、よりスッキリと目覚めることができます。理由は、仮眠の間に血中のカフェイン濃度が高まって覚醒させてくれるからです。
仮眠を取るのに最適な時間帯は?
仮眠を取るのは副交感神経の働いているうちがベスト。その時間は、昼食後からおよそ2時間です。
12時に食べたなら、14時までに仮眠を取るとスッキリと午後の作業を始められるでしょう。
仮眠を取らない方がいい時間帯はあるの?
遅めの昼食をとった場合は15時頃から眠気が襲うことがありますが、この時間を過ぎての仮眠は取らない方が良いとされています。
何故なら、夕方が近くなると副交感神経やメラトニンの働きが強まってくるので、体が眠るための準備を始めるからです。
したがってこの時間帯の昼寝は、かえって夜に寝付けなくなる原因となりかねません。眠くても我慢して仕事や勉強をしましょう。
最後に
仮眠のやり方についてお話ししました。ポイントをまとめておきます。
仮眠をするなら15〜30分!
昼食後2時間くらいがベスト!カフェインをとっておくのもヨシ!
また、15時を過ぎてからの仮眠はしない方が良いということも覚えておいてください。
それではまた次回、お会いしましょう!
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