今回はニュース用語として使われる隠語の意味についてお話しします。
ニュースでよく「重傷」とか「重体」とか聞くけど、あれってどういう状態なん?
それはいわゆる隠語ですね。ありのままを伝えてしまうとあまりに衝撃的なので、視聴者に配慮してそのような言葉に代えられて使われています。
じゃあ実際はもっと酷い状態ってことなんだ。じゃああれは?「みだらな行為」とか「わいせつな行為」とか。あれも違いがよくわからないんだよなぁ
では、今回はそれらニュースで使われる隠語についてお話ししましょう
ニュースで使われる隠語の意味
ニュースでは視聴者に対して直接的な表現を避けるために様々な隠語が使われていますが、今回はその中でも割とよく聞く例を紹介します。
これを知ることで今後ニュース番組を観た時、どのような状態や意味合いなのか、ニュースの裏側がわかるようになります。
全身を強く打って死亡
これは体に大きな欠損があって原型をとどめておらず、治療ができない状態のことを指しています。
大型車と小型車の正面衝突なんかで聞きますが、こういう意味合いならばなるほどと合点がいきます。
おそらく見るのも憚られるような無惨な状態になっているのではないでしょうか。怖いですね。
頭を強く打ち死亡
これは頭部の陥没あるいは欠損によって原型をとどめていないために治療ができない状態を指しています。
これも大きな事故で聞く言葉です。現場ではもしかすると、頭部が潰れたトマトのようになっていることもあるのかもしれません。怖いですね。
重傷
これは大きな怪我こそあるものの、生命維持に重要な臓器の損傷がほとんどなく、かつ意識がある状態を指しています。
一命を取り留めたという表現は、こちらが正しいかもしれません。それは次でわかります。
重体
これは生命維持に重要な臓器に大きな損害がある状態を指しています。
生命維持に重要な臓器といえば、脳・脳幹・心臓・呼吸器系です。この辺がやられてしまっているということは、最悪の結末が近い可能性があります。
最良でも意識の戻らない植物状態ということになるかもしれませんね。
みだらな行為・わいせつな行為・いかがわしい行為・暴行
みだらな行為とは、性的行為の中に性交があったということを示す言葉です。
一方でわいせつな行為とは、性的行為の中に性交がなかったことを示します。
いかがわしい行為とは、わいせつな行為の一歩手前を示します。したがって、わいせつ行為の未遂などの場合に使われていると考えるといいと思います。
暴行とは、相手の同意がないにも関わらず性交があったことを示しています。
保護されました・発見されました
どちらも行方不明の場合に使われる言葉ですが、確かな違いがあります。
保護されましたとは、何らの問題もなく発見されたことを表します。
一方で発見されましたとは、亡くなった状態で見つかったことを表します。
心不全で亡くなりました
表に出せないようなことが原因で亡くなった場合に使われる言葉です。
また身内の恥など、世間に知られたくないような死因の場合にも心不全と書くことがあります。
死体と遺体
大きな違いは身元がわかるかわからないかです。わかれば遺体、わからなければ死体と言われます。
書類送検
書類送検とは、事件の中でも逮捕や拘留ができない場合に使われている言葉です。
事件を起訴するか不起訴とするかの判断は検察官が行いますが、これは「不起訴処分で終わってもいいですよ」という警察側からのメッセージになっています。
政府首脳・政府筋
政府首脳は内閣官房長官、政府筋は内閣官房副長官をそれぞれ指しています。
最後に
ニュースで使われる隠語についてお話ししました。
これらの単語を知っておくだけで、これからのニュースの見方が変わってくるのではないかと思います。
今度から注目して聞いてみるのもいいかもしれませんよ。
それではまた次回、お会いしましょう!
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