夜間低血糖 症状とその原因。突然死を迎えると言われる症候群とは?

体の雑学
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 夜間に低血糖症状が出ることがあるというのを、ご存知でしょうか?前兆がないこともあり、無自覚のまま進行し、重症化して突然死を迎えることもある危険な症状です。

 今回はその症状と原因、突然死を迎えると言われる症候群についてお話しします。

 

夜間低血糖の症状

 通常の低血糖は手足の震えや動悸などの自覚症状が現れることが多いため、飴を舐めたりブドウ糖摂取するなどで対処することが可能です。しかし睡眠中は低血糖症状が現れにくいため、それらの対処が遅れて重症化してしまうことがあります。

また、低血糖のおよそ半分は夜間に起こっているというデータもあります。そのため無自覚に低血糖を起こして症状が進行しているという場合もあり得るのです。

次のような症状が現れた時は、夜間低血糖の可能性が疑われます。

まず夜間。寝つきが悪い・寝汗・夜中に突然目が覚める・悪夢や妙に鮮明な夢を見た場合などです。

続いて朝。起床時の頭痛・寝不足のような感覚・血糖値測定をしている方であれば起床時や朝食後の血糖値が異常に高くなるなどといったことが挙げられます。

また夜間低血糖を起こしていると、朝の高血糖が尾を引いてしまい、日中も影響を及ぼすことがあります。

疲労・緩慢・うつ状態・落ち着きのなさや、ひどくなると欠席や欠勤・成績低下・生産性低下などもみられるようになってきます。

 

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夜間低血糖の原因

 夜間低血糖を起こす原因としては、次のようなものがあります。

 遅くまで仕事や家事をしていた、食事の量(特に炭水化物)がいつもよりも少なかった、お酒をやや多めに飲んだ、夕食・就寝前のインスリン注射の量が普段より多かった、入浴、いつもよりも激しい運動をしたなど。

このように夜間低血糖は日中に起こるものとは異なり、ちょっとしたことでも原因となることがあるのです。

 

DEAD in BED症候群 

 耳慣れない単語だと思いますが、これは夜間低血糖が重症化したものの呼び名です。

 直訳すると『ベッドで死んだ』。眠っている間に突然死を招くこともある恐ろしい症候群です。

 発症しやすいとされるのは若年の1 型糖尿病患者で、現れる症状は昏睡、発作、骨折や脱臼などの外傷、心血管症状、不整脈、意識障害など。そして最悪の場合には死に至ります。

何故、死を招くのか。一説によれば夜間に低血糖を起こすことでまず交感神経が活発となり、その後、迷走神経が過剰に活性化されて徐脈(脈拍数の極端な減少)をきたします。その結果として致死性の不整脈を惹起して、突然死を招くと考えられています。

また、低血糖による心血管系への影響も大きく、不整脈のほか心筋の虚血や心筋梗塞、脳卒中や脳出血を起こすことなどが原因となっているとする考えもあります。

 

最後に

 夜間低血糖の症状と原因についてお話ししました。

 症状には個人差がありますが、前述した症状に当てはまっている数が多いほど、夜間低血糖を起こしている可能性は高くなります。

 少しでもおかしいと感じたら、ブドウ糖などを摂取して医師に相談するようにしてください。

 それではまた次回お会いしましょう!

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