今回はテフロンの材質についてお話しします
テフロンってフライパンに使われてるアレのこと?
そうです。今や当たり前に利用していますが、その正体も知らずに使うのは怖くないですか?
言われてみれば。今まであんまり考えたことなかったけど。
何かヤバいものだったら怖いな・・・
ということで今回はテフロンについて知っていきましょう
テフロンとは?
テフロン加工といえば、ホームセンターで売られているフライパンでよく目にしますね。くっつかないとか、焦げ付かないとかの売り文句が目立ちます。
これは一体どのようなものなのでしょうか?
結論からお伝えすると、これは『フッ素樹脂』です。
つまりテフロン加工とは、フッ素樹脂加工のことを指しているんです。
「ちょっとなに言ってるかわかんないですね・・・」となったそこのあなた!ブラウザバックは待って!
ここでブラウザバックしちゃダメですよ!待って!止まれ!ウワアァァァァ!(コマンドー脳)
テフロン加工の正体
テフロンの正体。それはフッ素樹脂です。フッ素樹脂とは、正式名称を『ポリテトラフルオロエチレン』と言います。初見じゃ絶対噛みます。私は噛みました。
1938年に米国デュポン社の科学者が発見した素材で、四フッ化エチレンガスの実験をしていた時に偶然に発見されました。
実験用の圧力容器にこのエチレンガスを保存しており、使用する際にガスが出なかったことから中の様子を調べると容器内部に白い粉が付着していました。それがフッ素樹脂だったというお話です。
フッ素樹脂は『蛍石』という珍しい石から作られます。バチクソ綺麗な石です。
光をあてると七色に光ります。あまりに綺麗なんで、宝石になることもあります。
この石に硫酸を反応させるとフッ酸ができます。
そこへさらにクロロホルムを反応させて熱分解することでフッ素樹脂が完成します。
フッ素樹脂は熱や薬品に強く、電気を通さず、くっつかず、滑らないといった化け物じみた特性を備えているので、過酷な環境や特殊な分野の研究に広く利用されています。
「化学物質なら人体に危険性があるのでは?」との懸念もあるでしょうが、今お話しした通り、フッ素樹脂は熱に強く、360℃以上に加熱された場合でなければ有害なガスは出ないと言われています。
通常のフライパンの使用温度は180℃が上限。ですから全く心配はありません。
ただ、うっかり3分以上の空焚きをしてしまうとフライパンが過度な高温となって危険ですので注意しましょう。
どうしてこんなややこしいことに?
ではどうして、テフロン加工とフッ素加工なんていうややこしい分け方になっているかといえば、それはテフロン加工がアメリカのデュポン社という企業の商標登録だから。
まあフッ素樹脂を発見したのも同社だからね、仕方ないね。これで特許を取得でもしていたら独占してガッポガポだったでしょうけど。
ちなみに同社はアメリカでも有数の歴史ある大企業らしく、あらゆる商売に手を出しながらアメリカ経済を影で支え続けていて、戦争に関係する商売でもガッツリ稼いでいるのだとか。
フッ素加工とテフロン加工、結局どちらを選ぶ?
さて、あなたが今後、ホームセンターなどでフッ素加工とテフロン加工のフライパンを見かけても、今日この事実を知ったことで「結局のところ、今後はどちらを選べばいいの?」となりますよね。
それについてもお答えしましょう。
フッ素加工とテフロン加工、この2種類のフライパンを比較した場合、基本的にテフロン加工の方が優れている。そう思ってOKです。
理由は加工されている『層の厚さ』。同じフッ素加工がされていても、樹脂のコーティングが2層以上されているものをテフロン加工と呼ぶからです。
これによって、ホームセンターでお手頃価格で買えるフライパンの価格の差が生じてもいます。
また、厚さのある方が当然のことですが長持ちもします。
最後に
テフロン加工とその材質についてお話ししました。
蓋を開ければなんてことはないものでしたね。
幽霊の正体見たり枯れ尾花なんて言葉もありますが、これもそんな感じです。
正しく使う分には危険性もないので、安心して使ってください。
それではまた次回、お会いしましょう!
コメント