みなさん、大変お久しぶりでございます。今回は水中毒の症状とその対処法について解説していきます。
夏も終わってここ数日、グッと冷え込んできましたね。
ところできちんと水分補給はされていますか?
いやほんとだよね。毎日寒くてさ。
夏はあんなに暑くて水分いっぱい取ってたんだけどなぁ
冬場も水分を取るのは大事ですよ。
空気も乾燥してくるので喉や口の中も乾きやすくなってきますし
じゃあとりあえず飲んどきますか!
(1Lペットボトルぐい飲み)
ストップ!
そんなに1度に飲んではいけませんよ!
1度に飲んじゃった方が効率よくない?
水も飲みすぎてしまうと中毒を引き起こすことがあるんです。
では今回は、水の飲みすぎで起こる体調不良についてお話しします
水の飲みすぎが引き起こす水中毒とは?
水は人体にとって必要不可欠なもの。冬も重要なことですが、特に夏場は水分補給をしっかりして熱中症対策をしましょう!と毎年のように謳われます。
私も普段から2Lのペットボトルに水道水を入れておいて、ちまちまと飲むように心がけています。
ただでさえお酒を飲むから、水分が体から出ていきがちで。
年齢の割に尿酸値が爆上がりしてるのはこれも1つの原因かも(笑)
病院の先生からも「ちゃんと水を飲んでおしっこ出してれば、まだ若いし自然と尿酸値下がるよ」と言われたこともあったりします。
しかし水の飲みすぎが、かえって体調不良に繋がることもあるんです。
これを『水中毒』と呼び、医学的には『低ナトリウム血症』と呼んでいます。
その原因はそのものその通りで水の飲みすぎ。水を飲みすぎて腎臓の排泄処理量の限界を超えてしまうと起こります。
多量の水を1度に摂取することで腎臓の排泄処理が追いつかず、体液の浸透圧のバランスが崩れてしまい、これが水中毒の症状を引き起こす原因となっています。
ちなみに体が1度に摂取できる水分の量は200〜250mLとされています。ですから1度に多量に摂取をしても実はあまり意味がないのです。
この量はコップ1杯分程度。このように小分けにして1日数回飲むようにすると良いでしょう。
では具体的に、どのくらいの量を飲んでしまうと水中毒を引き起こしてしまうのでしょうか?
これは個人差のあるところですが、成人でおよそ1時間以内に1Lと言われています。
水中毒の症状と対処法は?
水中毒を起こすとどのような症状が出るのかは、中毒の段階によって差が出てきます。
軽度の場合
軽度の場合では次のような症状が現れます。
頭痛、めまい、頻尿、疲労感、むくみ、下痢
これらの症状は水の飲みすぎによって体液のナトリウム濃度が下がりすぎてしまうことで引き起こされます。
重度の場合
重度の場合では次のような症状が現れます。
精神錯乱、嘔吐、意識障害、呼吸困難、痙攣、肺水腫、心不全
見ての通り循環器呼吸器系の症状も現れるため、命に危険を及ぼす場合があります。
よって、医師による早急な処置が必要となります。
水中毒の対処法
軽度の水中毒の場合は水分摂取の制限と塩化ナトリウム(食塩)の摂取が必要になります。
ただし、塩分も1度に多量に摂取せずゆっくりと時間をかけて行いましょう。
急激な塩分の摂取は脳への障害に繋がることがあるためです。
こういった場合でなくとも、普段から手軽に塩分を摂取するには話題の塩飴!
色々なフレーバーが入っているのでオススメです。
なお重度の水中毒の場合は先述の通り、循環器や呼吸器にも障害が出ることがあるため命に危険が及ぶ場合もあります。基本的に治療には輸液が必要となるため、救急隊に連絡するのが肝要です。
おわりに
水中毒の原因、症状、対処法についてお話をさせていただきました。
体にとって必要不可欠なものとはいえ、取りすぎは毒。
節度を守って少しずつ摂取するようにしていけば防げる中毒です。
特に夏は大量の汗をかいたあと、水だけを一気に摂取するのはやめましょうね。
できればスポーツドリンクなどの経口補水液がオススメです。
とはいえ糖分が多く含まれるので飲みすぎは肥満や糖尿病に繋がります。お気をつけください。
それではまた次回、お会いしましょう!
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