最近は寒くなってきたので、1日中暖房をつけることが多くなりましたね。すると気になってくるのが、空気の乾燥。私も鼻の乾燥が気になってきたため、先日から今シーズンの使用を始めました。
ところが翌日のことです。何だかやたらと体調が悪い。季節柄ゆえに風邪かと思ったのですが、私には原因として他に1つ、思い当たる節がありました。そう考えるとある意味、自業自得と言える結果の失敗談もお話しします。
ということで今日はタイトル通り、加湿器病の原因と症状についてお話ししたいと思います。
また、加湿器の洗浄方法についてもお話ししておきます。
加湿器病って?
そもそも加湿器病って何ですか?
恥ずかしながら私も実際にかかるまでは知りませんでした。まずは加湿器病についてお話しします
加湿器病とは、加湿器に生えたカビなどが原因となって発症する病気です。特に昨今流行っている超音波タイプの加湿器で起こりやすいとされていて、カビの原因である真菌がミストと一緒に空気中に飛散し、それをヒトが吸い込むことで発症します。
身体のだるさ・頭痛・悪寒・発熱・咳や痰・息苦しさ・筋肉痛など、一見すると風邪に似たような症状を呈します。
また、より重い症状を持つレジオネラ症もあり、これは乳幼児や高齢者、糖尿病患者など身体の抵抗力の弱い人が罹りやすいと言われています。ちなみにこれは感染症法の第4類にも指定されている危険な感染症です。
こちらの症状は、先ほどの症状に加えて食欲不振や幻覚などの精神症状、さらに手足の震えなど中枢神経症状も呈し、他にも心筋炎などを併発する場合もあり、時に命に関わることもあると言われています。
レジオネラ症の場合には適切な処置を施さなければ危険ですが、そうでない軽症の場合には数日で軽快するそうです。
超音波式の加湿器で起こるのは何故?
超音波タイプの加湿器で加湿器病が起こりやすい理由は、他の加湿器とは異なって放出する水に何らの処理もしていないという点にあります。
他の加湿器であれば、真菌等が死滅する60℃以上の温度に加温するなどしてから加湿するため、真菌や雑菌が繁殖してしまうことは少ないと言われています。
真菌は室温が20〜30℃、湿度が70%以上あると繁殖しやすいとされているので、特に冬場は部屋を暖かくしているせいもあって、超音波型の加湿器は真菌や雑菌にとって格好の繁殖場所となってしまうのです。もちろん、今は雑菌を繁殖させないようにするフィルターなどもきちんとついていたりはしますが、メンテナンスをしなければ気休めにもなりません。
そして繁殖した菌が加湿器から出るミストと共に空気中に飛散、部屋の至るところに付着するのです。
こうやって書きながら、私は相当マズイことをしていたと改めて感じています。
ではここで、一例として超音波タイプの加湿器のメンテナンスをしていないと水受けの部分がどうなるのかをお見せします。若干閲覧注意です。
私が加湿器病かも?と思い至ったきっかけ
では何故、私が今回の体調不良を加湿器によるものだと思ったのかについてお話ししましょう。
冬場は基本的にストーブを焚きっぱなしにしているので、空気の乾燥から鼻の中がヒリヒリしてきました。そこで今年もそろそろ加湿するかと、私は加湿器を引っ張り出したのです。
すると水受けの部分が乾いてはいましたが、汚れていました。
『ちょい汚れてるな・・・』とは思ったのですが、プライベートだととにかくズボラな私は『まいっか!』と無視して使ってしまったのです。そしてそのまま夜通し加湿・・・。
これが悲劇の始まりでした・・・。
翌日。起床からお昼くらいまでは何ともなかったのですが、午後から急に体調が悪くなってきました。頭痛と口呼吸した際に軽い咳が出て、微熱もあり、もしや風邪でもひいたか?と思っていました。その時は食欲もあり、普通に動けていたのです。
ところがその晩、夕食どきになっても食欲があまり湧かず、頭痛と発熱が悪化、足や腕の筋肉と節々も痛み出し、さらに全身のだるさが現れ始めました(熱は測ったわけではなかったのですが、体感的に体が火照って寒気も出だしたため、そう考えられました)。
『あ、これやばいやつ・・・?』と思って、軽い吐き気も覚えたものの夕食だけ何とか食べきってすぐにベッドへ。寝付けもしなかったので、しばらく大人しく横になっていました。この時も、まだ加湿器はつけたまま。
その時ふと、思ったのです。『まさかこの症状、加湿器のせいか!?』と。そう思い調べると・・・。あったではありませんか、ドンピシャの症状が。
プライベートがとにかくズボラな私なので、加湿器はほぼメンテナンス無しで使ってしまっていました。おそらくそのせいで、昨シーズンから死滅せずに残っていた雑菌が繁殖して拡散されてしまい、吸い込んだ私は体調を崩してしまったのでしょう。
医療人の端くれとしては、あるまじき行為だったと反省しています。
もしもこの一件で逮捕されたとしたら・・・「やばいと思ったが面倒な気持ちを抑えきれなかった」というような言い訳を述べてしまいそうです(笑)
「などと供述しており・・・」とかそのあとに言われるやつですね(笑)
加湿器を止めると、少しずつ症状が和らいできたように感じられました。そりゃずっとそんな空気を吸ってれば、病原菌が蓄積していって体調も悪くなるというものです。しかも1日以上前から。
ひとまずレジオネラ症でなくてよかったとは思いますね。でももしかして、1歩手前だったのかも・・・?
なおその夜は発熱などピークに達しましたが、翌日には無事回復しました。
まさに自業自得です
加湿器のメンテナンスはどうすればいいの?
加湿器の部品の洗浄には一般的に、ハイターなど塩素系の洗剤を使うとほとんどの汚れは落とせます。また、重曹を水に溶かしての漬け置き洗いや、クエン酸による洗浄も効果が高いようです。
合わせてフィルターの洗浄も忘れずに行いましょう。ただ、あまりに汚れがひどい場合は交換を考えても良いかもしれませんね。
本体の方の洗浄は、各加湿器の説明書を読んでそれに従って行うようにしてください。誤ったやり方で洗浄してしまうと、機器の破損に繋がりかねませんからね。
それから超音波タイプの加湿器では、1日1回は水を交換しましょう。水もある程度の日数が経つと腐ってしまうものです。すると雑菌が繁殖してしまいます。
私も次に使う前にはこれらのことを実践してみようと思っています。というか、洗浄しないともう使えないので・・・。
・・・いっそ新しく、超音波タイプでない加湿器買おうかな
なおここでは超音波タイプのものについてのみ言及していますが、結局はどのタイプの加湿器でもある程度のメンテナンスは必要になるようです。
ただ、メンテナンスが一番大変なのは超音波タイプですね。
最後に
加湿器病についてお話ししました。
冬場はインフルエンザ対策などで加湿器を頻繁に使うと思いますので、メンテナンスをきちんとして、より健康を保ちましょう。
くれぐれも私のようにはならないように。反面教師にでもしてやってください 笑
それではまた次回、お会いしましょう!
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