今回は自動車のアルミホイールに傷がついてしまう原因についてお話しします。
ノリスケさん聞いて。今日スタンドでバイト中にタイヤ交換のお客さんが来たんだけど・・・作業中に先輩から、袋から出したタイヤの置き方を注意されたんだよね
ということは今日の質問は、なぜ注意されてしまったのかということでしょうか?ちなみにどのように置いたのですか?
こんな感じに寝かせて・・・。何がいけなかったんだろう?
ふむふむ。ちなみにホイールはアルミではなかったですか?
そうそう!アルミのホイールはこういう置き方じゃなくて立てかけて置いたほうがいいって言われて・・・
なるほど、だいたい把握しました。ではその疑問にお答えしつつ、なぜアルミホイールに傷がつきやすいのかについてもお話しします
自動車のアルミホイールに傷がつきやすい原因とは?
自動車のホイールに付く傷。洗車の時などに気づいてショックを受けた方も多いと思います。
この傷は『ガリ傷』と呼ばれ、縁石などで擦ってしまうことが最も多い原因として挙げられています。
また縁石に限らず、コンビニやショッピングモールの駐車場の入り口近くや立体駐車場、悪路の走行時に気づかずして縁石に乗り上げてしまった場合など、運転には『ガリ傷』を負うリスクが常につきまとっています。
なぜ、アルミのホイールが傷つきやすい?
ホイールにはスチールホイールとアルミホイールの2種類があることはご存知でしょうか?
スチールホイールはスチールと言われる通り、『鉄鋼』を原料に造られています。そのため安く頑丈なのが特徴です。
一方でアルミホイールもそのものズバリ『アルミ合金』が原料。おにぎりなどを包むのに使うアルミホイルをイメージしてください。柔らかくて、自分の好きな形に細工できますよね?
アルミホイールもその性質をしっかりと受け継いでいるので、好きな形に加工しやすいという特徴を持っています。そのためアルミホイールはスチールホイールに比べて様々なデザインのものが出回っています。
しかし、これがデメリットにも。柔らかいので少しの衝撃などで容易に傷がつきます。だからアルミホイールにはガリ傷がつきやすいと言われているのです。
アルミホイールはどんな扱いをすると傷がつく?
それでは、冒頭のお話の回答です。彼はなぜ、注意されてしまったのでしょうか?
アルミホイールは、今お話ししたような性質を持つため固いコンクリートの床面などに接地してしまうと、接地面との摩擦や床に着いているチリなどのゴミによって傷がついてしまう可能性があります。
また、不注意で倒してしまった場合も同様。この場合も衝撃によって傷がついたり、場合によっては破損してしまうことがあります。
自分で手入れしている間の不注意であれば自業自得ですが、これがもしもお客さんの車だとしたら・・・?
クレームからの責任問題にも発展しかねませんので、特に注意が必要ですね。
ちなみにアルミホイールを見分けるコツは?と思ったのですが、先輩曰く「パッと見」とのこと。慣れてきたら見ただけでわかるそう。知識もそうですが、経験が何より重要なのだなと感じました。
今回のまとめ
アルミホイールに傷がつきやすい原因についてでした。
アルミホイールは柔らかい。だから傷がつきやすい。
これを理解していれば、冒頭のようなホイールの扱いをして注意されることはなくなると思います。
それではまた次回、お会いしましょう!
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