今回はメタリン酸ナトリウムについて、その効果や危険性の有無についてお話しします。
食品添加物シリーズ第13弾。今回はメタリン酸ナトリウムです
聞いたこともないんだけど・・・何に使われてるの?
ではそれをこれからお話ししていきますね
メタリン酸ナトリウムとは?
多くの人は聞いたこともないかも知れないメタリン酸ナトリウム。これは一体、どのような添加物で何に使われていると思いますか?
実は意外に身近なものにも含まれています。メタリン酸ナトリウムはリン酸塩と呼ばれる添加物の一種で、主に食品などの品質保持等を目的として利用されているからです。
食品では、例えばガムやラーメンなど。それ以外では、歯磨き粉や化粧品などに含まれています。
ガムや歯磨き粉にメタリン酸ナトリウムが含まれている理由は、緩衝材としての役割があるため。メタリン酸ナトリウムには汚れを浮かせて吸着するという作用があり、歯から汚れを取り除くことが可能です。
また、歯をコーティングして汚れを付着しにくくする作用もあります。
近年、『歯の汚れ=ステイン』を除去する、通称『ホワイトニング』を謳う歯磨き粉があると思いますが、あれにもこの添加物が利用されているのです。
そんなメタリン酸ナトリウムですが、実はラーメン造りには欠かすことのできない材料。それが何なのかわかりますか?
ヒントはラーメンにのみ使われている、例の水(?)です。
答えは『かんすい』。小麦粉にかんすいを加えることで、ラーメンのあのコシや弾力、歯ざわり、独特の黄色い色が生まれるのです。
また化粧品の場合には品質劣化を防ぐ目的で利用されます。これは化粧品に含まれている金属イオンが化粧品自体の酸化を促してしまうのを防ぐためです。
ちなみに化粧品が酸化してしまうと、変色・異臭・濁りや沈殿を引き起こしてしまいます。
副作用など危険性はないの?
様々な食品や製品に使われているメタリン酸ナトリウムですが、本当に危険性はないのでしょうか?
日本では、今のところ危険性はないと言われています。1947年に制定された食品衛生法の中にも。メタリン酸ナトリウムに関する使用量の基準は制定されていません。
とはいえ、摂りすぎはやはり問題になります。国際機関JECFAによると、メタリン酸ナトリウムの1日摂取上限量は70mg/kgとされています。
これを含有量が多いと言われるソーセージ基準で考えた場合、体重60kgの成人が1日1.6kg食べると危険性があると言われています。
大量摂取の副作用としては低カルシウム血症があり、骨の形成に異常が出ることがあります。
特に妊婦の場合は胎児の骨形成に影響が出ることもある可能性が示唆されていますから、メタリン酸ナトリウムの大量の摂取には注意してください。
まあ、そんな量を1日で摂取するようなおバカさんはいないと信じますが・・・。
今回のまとめ
メタリン酸ナトリウムについてお話ししました。
摂りすぎなければそれほど危険性はない添加物のようです。
どんな添加物にも言えることですが、摂りすぎには十分気をつけて上手に付き合っていきたいですね。
それではまた次回、お会いしましょう!
ちなみに前回はこちらです!
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