しもやけの原因は体質?手 足の指がかゆくなる理由と3つの改善法

体の不調や病気の雑学
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 寒いこの時期、外から帰ると冷えた手や足の指が赤くなってかゆくなってしまうことがありませんか?これがいわゆるしもやけですが、この原因はどこにあるのでしょうか?

実は、意外にも体質が関係しているのです。

今回はしもやけについて、その原因とかゆくなってしまうメカニズム、改善させる方法をお話しします。

 

しもやけの原因

 しもやけとは、寒さによって血行が悪くなるために起こる皮膚の炎症のことを言います。

 体の末端で起こりやすく、鼻の頭や耳たぶ、手足の指に発症します。

 この原因で共通するのは、これらの部位の抹消の血管が『冷えてしまう』ことや、『冷えて収縮、温まって拡張』が何度も繰り返して起こることで、血管の収縮・拡張機能がうまくいかなくなり痛みやむずがゆさを起こしてしまうのです。

 温度差によって引き起こされるため、冷えてくる11月から春先の3月くらいまでにかけて発症者の増加がみられます。

 また、他の原因として住宅の高気密化や暖房器具の利用によって建物と外との気温差が大きくなり、それによって血管の収縮・拡張回数が増えてしもやけを起こす場合もあります。

 

手にしもやけができる原因

 手にしもやけができる最も大きな理由は、気温と皮膚表面の温度差。

 手足のような末端の部分は大血管がなく、血流が滞りやすい場所。真冬の気温が5℃以下の時や、1日の寒暖差が10℃以上あるような季節の変わり目での発症が多いです。

 また、手足の血行不良もそうですが、汗をかいたり水仕事などの後に手にそのまま水分が残った状態で放置するのもしもやけを起こすことにつながります。

これは水分が蒸発する際に気化熱で皮膚表面の体温が奪われてしまうからです。

水仕事などをする機会が多い方は、終わった後に手の水分をしっかりと拭き取って、ハンドクリームを塗ってマッサージをするなどして血行を良くするように心がけましょう。

 

足にしもやけができる原因

 たとえ真冬といえども汗はかくので、靴下やストッキングなどを履いた後は気をつけなければなりません。

 手と同様に濡れたままだとそこから体温が奪われて、気づかないうちにしもやけになっている、なんてことも考えられます。

 足に汗をかいたら指の間の水分をしっかり拭き取って、場合によっては履き替えることも考慮しましょう。

 また、外から建物に入って急に温まるのもしもやけにつながることがありますので、ゆっくりと温めるように心がけてください。

 末端はただでさえ血流が悪いので、蒸れや血行不良には十分に気をつけましょう。

 

体質が関係しているとはどういうこと?

 しもやけの原因に体質が関係するとは、一体どういうことでしょうか。

 たとえば同じ環境にいる人間でも、しもやけになりやすい人、なりにくい人がいますね。

 これは体質的に汗をかきやすい、冷え性だったり血行が悪い、などが関係してきます。

 これらの体質の多くは、基本的に親からの遺伝によるもの。親がしもやけになりやすい場合は、自分もしもやけになることがあるのです。

 

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しもやけの改善方法

 遺伝なんてされたら回避できないじゃないか!そう思う方もいらっしゃると思いますが、安心してください。

100%とは言いませんが、しもやけを起こりにくくする体質に改善する方法があります。

 

冷えにくい体にする

 しもやけの原因は、やはり冷え。ですから、冷えないような体を作れば良いというわけです。

 方法は、40℃のお湯と5℃くらいの冷水に、患部を交互につけて血流を良くする『温浴法』というもの。

必ず冷水よりもお湯につける時間を長くして、つける順番はお湯から始めてお湯で終わるようにするのがポイント。こうすることで自律神経の調節力が鍛えられていきます。

改善には長期間継続する必要がありますが、続けていけば冷えにくい体質につながります。

 

規則正しい生活習慣

 バランスのとれた食事と、ビタミン不足にならないことを心がけましょう。

 ビタミンEには毛細血管を広げて血行を良くしてくれる働きがあります。これが含まれる食品は、落花生やアーモンド、ひまわり油などです。

 またビタミンCと一緒に摂ることで吸収が促進されます。ブロッコリー、ピーマン、いちごなどに含まれます。

なお、手っ取り早く摂取するのであればペットボトル入りのお茶を飲んでも構いません。これは酸化防止剤にビタミンCが使われているためです。

 他には睡眠不足も血流を悪くしてしまう原因ですので、しっかりと質の良い睡眠をとるように心がけましょう。

 

防寒対策をしっかりと

 寒いところへ行くときは当然ですが、家の中でも冷える場所では温かい靴下や帽子、手袋で防寒しましょう。

 ただし、長時間着用して蒸れて汗をかいてしまっては逆効果。湿り気を感じてきたら水分を拭き取って替えるようにしましょう。

ウールや綿などは温かさを保ちつつ湿気を逃がしてくれるのでオススメの素材です。

また締め付けると血行不良の原因になりますので、なるべくゆったりしたサイズのものを選びましょう。

 

最後に

 しもやけの原因と改善法についてお話ししました。

 しもやけはひどくなると熟れた柿のように腫れあがり、水疱を作ることもありますのでお気をつけください。

 ただ、あまりにも繰り返したり、症状がひどいというときはエリテマトーデスという別の病気の可能性もありますので、特に20〜40代の女性の場合は皮膚科を受診するようにしてください。

 それではまた次回、お会いしましょう!

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