ファットスプレッドとは?トランス脂肪酸が健康に与える悪影響を解説

添加物などの雑学
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 昨今では当たり前のように『カロリーオフ』を謳う商品であふれていますが、そのカラクリについて考えてみたことはあるでしょうか?

「カロリーオフで健康的!」と思う裏側に、本当は体を蝕むものが潜んでいるとしたら恐ろしいですよね。

ファットスプレッドも実は、そのように利用されているものなのです。

今回はファットスプレッドが健康に与える悪影響についてお話しします。

 

ファットスプレッドとは?

 ファットスプレッドはマーガリンの一種で、マーガリンから脂肪分を2割ほどカットしたものです。現在日本で家庭用に販売されている『マーガリン』と名のつく商品のほとんどは、実はこのファットスプレッドと言われています。

一見すると脂肪分をカットしているため、カロリーも減って健康に良いように思えますが、実のところマーガリンと同じく、摂りすぎると健康へ悪影響を及ぼすものが含まれています。

それが何かといえばトランス脂肪酸です。

トランス脂肪酸とは

 トランス脂肪酸はLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)を増加させ、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)を減少させて、動脈硬化や心臓疾患などを引き起こしやすくさせると言われています。

他にも免疫機能を低下させたり、アレルギー疾患の原因となることも考えられ、発がんリスクを増加させるほか、糖尿病や認知症を引き起こす可能性もあるなど、色々な疾患を引き起こす原因となるかもしれないと懸念されているのです。

 

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 ファットスプレッドのようなトランス脂肪酸が多く含まれる代表的な商品といえば、チョコレートなどの菓子や果物の加工品などです。しかし日本では特に表記する義務などがないため、原材料を確認したとしても、使用されているかどうかはわかりません。

私もついこの間コンビニのシュークリームを食べましたが、その時は原材料にファットスプレッドと書かれていました。たまの一回なので問題はそれほどないと思いますが、日常的に食べている場合は気をつけた方が良いでしょう。

 

トランス脂肪酸入りのマーガリンを避ける方法はないの?

 最近ではパッケージなどにトランス脂肪酸の含有率を書いたり、なるべくトランス脂肪酸の含有率が低くなるように努力しているメーカーも出てきています。

が、全てのメーカーがそのようにしているわけではないため、含有率が高かったり、表記のないものは買わないようにするといった対策をするしかないでしょう。

 

最後に

 ファットスプレッドとトランス脂肪酸についてお話ししました。

 トランス脂肪酸は危険とはいえ、それは摂りすぎた場合です。

 人間の体は細胞を作るためなどに脂質を必要としていますから、全く摂らないこともまた、健康面では良くないことなのです。

 では、どのくらいの量なら良いのかという話ですが、農水省ではおよそ2gとしています。これは日本人が一日で摂取する平均の総カロリー数が1900kcalとした場合で、そのおよそ1%を基準としたためです。

 ですがこれは200g入りのマーガリンを1箱全部、毎日食べるようなものですから、極端な偏食でもしない限り問題はないと思います。

 それではまた次回、お会いしましょう!

 

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