新型コロナウイルス感染による肺炎は、肺の中の肺胞という組織の周りが直接攻撃を受けることで起こります。しかし肺の機能が高く、体内の免疫力が上がっていれば、肺年齢も若くなってこれを防げるというのです。
今回は肺機能の低下を防ぐ食品と、肺機能の向上が期待できる簡単なエクササイズを3つ、紹介します。
肺機能低下を防ぐと言われる食品
肺機能改善に関しての報告は、ここ最近で増えてきているといいます。では一体、何が重要なのかというと・・・野菜や果物に含まれている抗酸化ビタミンであるビタミンC・D・Eとβカロテン、加えてリコピンやフラボノイドなどのフィトケミカルと呼ばれる物質。これらが肺機能の低下を抑えてくれると言われています。
2017年末に報告された、ドイツ・イギリス・ノルウェー3カ国の住民を対象とした調査で、リンゴやバナナ、ベリー類などの果物や、特にトマトに肺機能の低下を抑える作用があると示されました。
生のトマトの摂取は重要で、単独で肺機能の低下を抑えることがわかっています。調査によって、生トマトの摂取が1日1個以下の人は、2個以上食べている人に比べて明らかに肺機能が低下しているとのこと。
この結果から研究者は、果物をたくさん含む食事をとることで、加齢に伴う肺機能の低下を抑えることができる。これはたとえ喫煙歴があったとしても、肺のダメージを修復できるかもしれないとコメントしています。
ただし喫煙者であった場合は、果物なら常人の3倍は食べる必要があります。これは少し苦しいですね。
一方でトマトなら最低でも2個でいいので、簡単に摂取できます。いつもの3食にトマトを加えてみるのはいかがでしょうか。
肺機能向上のエクササイズ
では、エクササイズの話に入ります。
これらの運動は合わせて1回15〜20分程度、まずは1日おきくらいのペースで始めてみてください。
呼吸筋のストレッチ
このストレッチは次の手順で行います。
- 右手を頭の後ろに当てる
- 口をすぼめて息を吐き出しながら、肘を天井へ向けて持ち上げる
- 終わったら反対も同様に行う
息を吐き出す時は、30cmほど手を離して息が当たるくらいの力加減でするのがポイントです。
筋力トレーニング
このトレーニングは次の手順で行います。
- 足を伸ばして左右に組む
- 下の足を上に持ち上げながら、上の足は下に押さえつけるように力を入れる
口をすぼめて息を吐き出しながら行うのがポイントです。終わったら、足を組み替えてもう一度行いましょう。
座ったままで有酸素運動
この運動は次の手順で行います。
- 椅子に座ったままで、息を吐く方を強く意識しながら腿を持ち上げて歩くような動きをする
- 4歩進んで、2歩で吸うというリズムで行う
最後に
肺機能低下を防ぐ食品と、機能向上のストレッチについてお話ししました。
トマトを食べると医者が青くなるということわざもある通り、やはりトマトは健康に良い食材のようですね。
それではまた次回、お会いしましょう!
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