防災グッズで必要なものをブラックアウト経験者の私がまとめました!

生活に関係する雑学
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 先日、東北地方で震度6強を観測する地震がありましたね。日本は地震大国ですから、どこにいても逃げようがありません。となれば、日頃からの備えが大事になります。

私は2年半ほど前に『北海道胆振東部地震』で震度5弱、そしてその後にブラックアウトを経験しました。その経験をもとに、今日は地震の際に必要と思われる物資をまとめておきます。

私自身にとっても備忘録となりますので。

 

胆振東部地震の日

 本題の前に、まずは私が経験した胆振東部地震についてお話しさせていただこうと思います。そんなことより早くリストが知りたいという方は、読み飛ばして頂いて構いません。

2018年9月6日。鍼灸整骨院をすでに退職していた私は、地元付近に戻ってコンビニの深夜勤務をしていました。

私の勤めていたコンビニでは深夜帯におでんの作り替えもしていたため、一息ついたところで『さて、そろそろやるか』と思い立ち、おでん作成の準備を始めようとしました。

そこでカタカタと揺れが来ます。『地震か?』と思っていると、次の瞬間に大きな縦揺れを感じました。今まで感じたことのない揺れ方で、動揺して思わず「デカいデカいデカい!」と叫んでいました。

その時いた場所は店内の厨房で、とっさに隠れられる場所がなかったため、頭上から落下してくるものがないかだけ確認して、揺れが収まるまで作業台に手をついてじっとしていました。まともに立っていられなかったんです。

私が記憶している中では小学生以来、人生2度目の震度5弱。揺れが収まると、店内は暗闇に包まれました。ブラックアウトの始まりです。

店舗の非常電源で灯った頼りない明かりを頼りにほぼ真っ暗の事務所(ちなみに『出る』との噂もある店舗だったので余計に不気味でした)を歩き、ひとまず携帯で実家の家族に安否確認のLINEを送ったあと、状況を確かめるために一度、慎重に店の外に出ました。外に出れば自治体の有線放送で情報を掴めるかもしれないと思ったからです。

 

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 店の前で待機していると、ほどなくして有線放送が流れ、情報を得ることができました。海が近いため心配だったのですが、ひとまず津波は心配ないと確認し、それから今度はオーナー夫妻に連絡。

冷凍商品の対処を聞いて、ノベルティアイスの入ったオープンケースにダンボールを被せておくことになりましたが、結局、全部廃棄になりました。

それから徐々にお客さんが来るようになり、最初に食料品等を買いに来た家族連れの地元のお客さんが電池式のランタンを貸してくれて、暗い中でもレジ打ちの作業を何とか続けることができました。

レジも使えなかったので充電式のPOTと呼ばれる、入荷した商品の検品などに使う道具でバーコードを読み取り、予備の釣り銭からお釣りを出しての会計です。

それからぶっ通しで午前11時まで就業し、交代のパートさんが来てくれたことで帰宅。その10時間後には、本部から送られてくる荷物を受け取るために暗い中でまた出勤と、忙しない2日間を過ごしました。

ただ、その中で嬉しかったこともあります。常連のお客さんから「開いててよかった」と感謝の声をもらえたことです。

なお、再出勤時に無事、電力が回復して通常業務に戻ることができました。電力会社の皆さんにこれほど感謝した瞬間はありません。

電気があるって素晴らしい。逆に、電気がなければ本当に生活が成り立たなくなるんだとも痛感しました。

 

震災時およびブラックアウト時に必要になるもの

 さて、前置きが長くなりましたが、ここからは私の主観で震災やブラックアウトで特に必要となりそうなものを挙げていきます。

電池

 最初にこれ?と思うかもしれませんが、重要です。あの時は一瞬で売り切れ、お客さんから散々「電池ないの?」と聞かれました。

ブラックアウトが起これば電気の先行きが全くわからないので、備蓄しておいて損はありません。

ご家庭の懐中電灯に使用したり、スマホの携帯充電器に使用したりと、用途は幅広いです。

参考までに3日分と言いたいのですが、各ご家庭で必要となる電池は異なると思いますので、機器の取扱説明書の連続使用時間等を参考に、必要な数を確認していただければと思います。

 

 水も重要です。ヒトは水と睡眠だけで2週間くらいは生きられると言います。逆に水が全くなければ、3〜5日ほどしか持ちません。

先の地震で私の家では水は出せていましたが、もしかしたらポンプに電力が行かなくなるまでの時間の問題だったのかもしれません。

実家の家族にも水が出るなら今のうちにお風呂に水を張って、空いてるペットボトルにも水を入れておけと釘を刺しました。

そのおかげで実家ではペットボトルだけで2日分くらいの飲み水は確保できていたと思います。

成人は1日でおよそ2リットルの水が必要と言われています。節約して仮に1リットルにしても、4人家族であれば最低でも6本は用意しておく必要がありますね。

なお、お風呂に張った水は洗濯や体を拭くのに利用できます。

 

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食料

 食料品でもカップ麺やレトルト品は水を使うため、おすすめできません。

 私は先の地震の際やその後しばらくは、羊羹やプロテインバーを購入・鞄の中に入れておくことにしました。

羊羹はすぐにエネルギーになる上、保存もそれなりにききます。プロテインバーは噛むことで満腹度が上がるため、1本でも満足度があっておすすめです。

他はカロリーメイトなどが良いでしょう。ただ、少しパサつくので水を必要とする点は考えものかもしれないですね。

あと外せないのは、各種の缶詰でしょうか。基本的に長く日持ちするのでお好きなもので良いと思いますが、プルタブ式でない場合は缶切りを用意することも忘れずに。

また、赤ちゃんがいる場合は粉ミルクや離乳食の用意も忘れないようにしてください。当然、それに合わせて水も1本分多くするなどしておくと良いでしょう。

 

カセットコンロ

 IHが普及している今だからこそ、カセットコンロは必要になりそうです。あの地震の時、私の家や実家はプロパンガスを使用するタイプでしたので問題なくガスも使えました。

ただ、オール電化のIH式の場合は電気式のため、お湯を沸かすことができなくなってしまうと思います。ケトルやポットも使えないとなると、粉ミルクなどを作る場合に困ってしまうでしょう。

 そこでカセットコンロです。粉ミルクを作るだけでなく、ティーバッグを備蓄しておけば、夜に冷えても温かいお茶で体を温めることができます。このようなキャンプ用のものであれば、持ち運びも簡単にできますね。

コンロ用のガスボンベも、忘れずに購入しておいてくださいね。

 

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電源不要の石油ストーブ

 これは北海道など寒い地域で、冬は死活問題となるものです。電気が使えないということはエアコンも使えませんし、電源式の石油ストーブも利用できません。

あの時は幸いにして残暑も残る初秋だったので良かったですが、もう少し遅かったらと思うとゾッとします。きっと死者も、さらに増えていたのではないでしょうか。

でも電源不要の石油ストーブを1つ、常備しておけばその問題も解決です。最近ではこんなコンパクトなタイプもあって、冬キャンプに利用しているという人もいるほどです。


 

ガソリン・灯油

 直前の石油ストーブに関連しますが、車やストーブに欠かせない燃料となるガソリンと灯油も重要です。ガソリンスタンドも非常発電機が配備されているので、緊急時もガソリンの給油はしてもらえますが、限られた量となってしまうことがほとんどです。

ですからガソリンを携行缶に入れて常備しておくと良いでしょう。22リットル未満かつ消防法に適合する缶であれば、乗用車でも運搬することができます。

また灯油もポリタンクに入れて常備しておくのが無難ですが、半年ほどで劣化してしまうため、使わなかったり余ったりした場合は、中身を購入店などで処分してもらい、翌年にまた改めての購入が必要です。

なおガソリンも、常に空気に触れるような状態では3ヶ月ほどで劣化することがあるので注意してください。ガソリンが劣化した場合は、鼻をつく刺激臭のような嫌な匂いがするそうです。

対策としては、購入した時期をメモしておくと安心です。期限を過ぎたら購入したスタンドなどで処分してもらい、買い換えましょう。

 

ラジオ

 携帯できる電池式のラジオも持っておくと良いでしょう。電気が使えないためにテレビが見られず、スマホのバッテリーも節約しなければならないとなれば、情報源として使えるのに優秀なのは間違いなくラジオです。

リーズナブルに購入できるものが多いので、もしもの備えとして十分に性能を発揮してくれると思いますよ。

 

携帯トイレ

 避難所に行くまでの間や、断水でトイレが使えないといった場合に必要になります。北国では夜間、水道凍結の恐れもあるためトイレが使えなくなることがあります。

実際、私が札幌に住んでいた頃や、勤めていたコンビニでもトイレの水道が凍ってしまって使えなくなったことがありました。

温めれば大抵は解消されるのですが、震災時ではそれも叶いません。背に腹はかえられないので、いざという時のためにも用意しておくことをおすすめします。

それから乳幼児がいる場合は、替えの紙おむつの用意も忘れないようにしておいてください。

 

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各種常備薬

 避難生活中に体調を崩さないとは限りません。まして極限のストレスがかかる環境下ですから、体調不良は普段よりも起こりやすいと言えるでしょう。

病院も負傷者の救護が優先となり、状況次第では一時的にそれで手一杯となる可能性も考えられます。

そうなった時のために、風邪薬や胃腸薬などを確保しておきましょう。

 

マスク

 これはコロナ流行の今だからこそ言えることですが、マスクの常備も大事です。避難所は密になることは避けられません。その時、少しでも感染のリスクを下げるためにマスクを用意しておいて利用しましょう。

 

現金

 多少でいいですので、普段から現金を財布に入れておくことをおすすめします。これは私の経験なのですが、地震の少し前から支払いをほぼ完全に電子マネーに切り替えていました。

それで地震が起きた時、財布にはほとんど現金が入っておらず、苦い経験をしたことがあるためです。

最低でも諭吉さんが1枚は入っているといいと思います。ちなみに私は樋口さんが1枚でした。

 

最後に

 防災グッズについて、経験談を交えてお話ししました。

 ブラックアウトの日は夕方くらいにはスマホのアンテナも立たなくなって、『あ、これ終わったな・・・』と絶望感に打ちひしがれたこともありました。

 電気やインターネットが使えないという絶望感は半端じゃないです。そういえば、氷も一瞬で売れました。冷蔵庫や冷凍庫が使えなくなったせいだと思います。

 この間の地震もそうですが、いざ震災が起きたときに困らないよう、日頃から震災に備えた準備を皆さんもしっかりとするようにしてください。

 それではまた次回、お会いしましょう!

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