エシャロットとエシャレットの違いは?全く別物!?栄養素に違いは?

食品の雑学
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 エシャロットとエシャレットの違いがわからん。そう思ったことはありませんか?名前だけ?

 実はこの二つの野菜は、全くの別物なのだそう。当然、栄養素なども異なってきます。

 今回はこの二つの野菜について、何が違うのかをお話しします。

 

エシャロットとエシャレット。その違い

 エシャロットという名前の野菜は、聞いたことがある人も多いかもしれません。対してエシャレットは、あまり馴染みがないかもしれませんね。

それぞれの野菜について、ざっくりと

 まずは二つの野菜の違いについて、大まかに説明します。

エシャロット

 エシャロットは元は中東原産の香味野菜。小たまねぎの一種で、中世時代にローマの十字軍が遠征帰りに持ち帰ったことから、オランダやベルギーなどヨーロッパが主要な産地となったそうです。

料理で使われるのは主に、ステーキのソースやサラダのドレッシングです。

 

エシャレット

 エシャレットはラッキョウの一種で、別名を『根ラッキョウ』とも言います。こちらは日本でも昔から静岡県の海岸地域などで栽培されているもので、元は外食でなければ食べる機会の少なかった野菜だったそうです。

しかし水洗いして、味噌やマヨネーズをつけるだけで生食ができるという手軽さや、爽やかな香りと歯ざわりの良い食感が楽しめるということで、ラッキョウなのにエシャレットというお洒落な名前をつけられてスーパーなどで販売されるようになりました。

ちなみに旬は6月だそうですよ。

 

エシャロットの栄養素

 エシャロットは非常に栄養価が高いことで知られていて、特にフランス料理では当たり前に使われる食材の一種。

その栄養素は以下の通り。

葉酸

 ビタミンB群に分類される水溶性ビタミンの一種で、体を構成するためのDNA合成に関わるなど重要な役割を持つほか、赤血球の形成にも関わっています。

なお胎児の成長の際にも必要と言われているので、妊婦の方にも積極的に摂るようにしてほしい栄養素です。

 

ビタミンB1

 糖質の代謝に関わるビタミンで、皮膚の健康にも関わっています。また、不足すると脚気と言われる病気を引き起こすことでも知られています。

糖質を取っていてもこれを取らなければ糖質代謝が滞ってエネルギーに変わりづらいとされます。豚肉にも含まれていますので、せっかくなら一緒に食べてみるのはいかがでしょうか。

 

ビタミンB2

 これも糖質やタンパク質をエネルギーに代謝する際に必要なビタミン。

 不足すると口内炎などの皮膚に関する炎症が起こると言われています。

 

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ビタミンC

 最も有名といって過言でないビタミン。体の抵抗力を高めたり、肌を綺麗にしてくれる作用を持ちます。

 不足すると出血しやすくなる壊血病という病気を引き起こします。大昔は船乗りに多い病気でした。

 

カリウム

 カリウムは血中のナトリウムと結びついて、その排泄を促す効果があります。

 このため、血圧が高めの方に積極的に摂取してほしいミネラルです。

 

エシャレットの栄養素

 エシャレットにも様々な体に良い効果があります。中でも特徴的なのが、フルクタンとアリシンという成分です。

フルクタン

 これは水溶性の食物繊維の一種で、腸で働いて便通を良くしてくれる機能を持ちます。

 つまり、便秘改善に効果のある成分ということです。

 生でも加熱でも失われず摂取できる栄養素なので、より摂取しやすくなるようによく噛んで飲み込むと良いでしょう。

 

アリシン

 エシャレットの独特の香りを生み出している成分はこれ。

 長ネギなどにも含まれているのですが、高い殺菌力を有することで知られています。

 そのため食中毒予防にも効果があり、また、ニンニクやニラなどと同様、香りの強いものはエネルギー源になるというところから、疲労回復の効果も期待できます。

 さらに、生で食べることで血液をサラサラにしてくれる効果もあり、動脈硬化や心筋梗塞など生活習慣病の予防にも役立ってくれるのです。

 ちなみにこのアリシンはビタミンB1と結合することで、さらにビタミンB1が吸収されやすくなるので、豚肉やエシャロットと一緒に摂取するのも良いでしょう。

 

カリウム

 エシャロットの項で書きましたので、割愛いたします。

 

最後に

 エシャロットとエシャレットの違いに関してお話ししました。

 似ているようで実は全く違うというのがご理解いただけましたでしょうか。

 どちらも体にとってはとても良い食材なので、スーパーなどで見かけたら買ってみて食べてみるのも良いと思いますよ。

 それではまた次回お会いしましょう!

 

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