今回はクリスマスケーキが日本だけとされる理由と世界各国ではクリスマスに何が主流で食べられているのかについてお話しします。
今年ももうすぐクリスマスかぁ。と言っても特に予定はないけど
ノリスケさんはもちろん彼女さんいて一緒に過ごすんでしょ?いいなぁ…
え?…すみません、何か言いましたか?
よく聞こえませんでしたので…もう一度
…ナンデモナイデス
そういえばせめてクリスマスケーキくらいは食べようと思ってるんだけど、あれって一般的に日本だけって言われてるらしいね
ノリスケさん、その理由って教えてもらえたりする?
わかりました。
では今回はクリスマスケーキについてお話ししていきましょう
クリスマスケーキは日本だけ?その理由とは
もうすぐクリスマスがやってきますね。テレビのCMなどでは主にコンビニ各社がしきりにクリスマスケーキの予約を勧めています。
毎年見慣れた映像ですが、実はこのようなクリスマスケーキを食べる風習があるのは日本だけという噂は聞いたことがあるでしょうか?
クリスマスといえばキリストの生誕祭。あくまでその誕生を祝うものであって、ケーキを食べるイベントではなかったのです。だからクリスマスにケーキを食べようという習慣自体、元は日本にも馴染みはありませんでした。
ではどうして今のように「クリスマスはケーキを食べよう!」というような風潮になったのか?
それはある老舗製菓会社のマーケティング戦略と言われています。その製菓会社とは…みなさんご存知、あの『不二家』です。
1922年に不二家が日本で初めてクリスマスケーキを販売しました。現代では定番の苺のショートケーキなど、馴染みのケーキの雛形は実は不二家が作ったそう。
その時に、合わせて「クリスマスにはケーキだコノヤロー!」と宣伝を始めたようです。
とはいえ大正時代末期の当時では高級品であり、一部のお金持ちしか食べられてはいなかったのだとか。今では当たり前に買えるバナナでさえも高級品でご馳走と言われていた時代ですからね、さもありなん。
本格的に一般にも広まりだしたのは戦後しばらくしてからで、1975年あたりから。この頃になるとコンビニ各社も立ち上がりだしているのでより一層、ケーキも広がっていったのではないでしょうか。
ちなみに私の地元・北海道ではクリスマスといえば(いわずともですが)『わかさいも』という製菓会社もケーキを売り出しています。
食べたことがありますが、定番のものもありますが独創性の高いケーキも多い印象です。ちなみに下の画像は今年秋に売り出されている『秋のフルーツショート』です。
これでお値段1切れ432円(税込)!道民としてはなかなかいいお値段なんですが、本州の方からするとどうなんでしょうね…?
他にもコンビニでは『セイコーマート』も有名ですね。12/8までは早期予約として200円引きになるキャンペーンもやっています。
世界各国ではクリスマスに何を食べている?
日本のケーキ事情について知ったところで、世界ではクリスマスに何が食べられているのかについても知っていきましょう。
シュトレン
シュトレンとはドライフルーツをブランデーなどのお酒に浸けたものが入っている甘くて細長い形をしたパンのことで、主にドイツで食べられています。
ドイツ語で『坑道』を意味しており、まるでトンネルのような形であることからこのような名前になったのだとか。パンですが日持ちするため、お菓子やケーキの代わりとして食べられています。
パネトーネ
パネトーネはレーズンなどのドライフルーツが入った甘くてソフトなドーム型のパンのことで、主にイタリアで食べられています。ミラノの銘菓なのだとか。
サイズ感にもよるのでしょうが、この画像で見るとカップケーキのようでもありますね。
ブッシュ・ド・ノエル
お次はかなり有名ではないでしょうか。フランス発祥のケーキです。ブッシュはフランス語で木や丸太を意味していて、ノエルは『クリスマス』を意味します。
なぜ木の形になったのかについては諸説あるようですが、クリスマスはキリストの誕生日であることから、産まれた赤ちゃんが風邪を引いてしまわないよう暖炉に薪をくべて火を起こしたということに由来した説があるようです。
クリスマスプディング
プディングといえばイギリスの定番料理ですが、クリスマスにも食べるんですね。ナッツやドライフルーツ、スパイスなどを入れて食べるようです。
ちなみにイギリスでは通常11月頃からクリスマスプディングを作っています。
いやいや、そんな早く作ったら傷んじゃうじゃん
そう思うでしょうが、そこは現地人の知恵がありました
それはプディングを作ってから定期的に(2週間おきなど)アルコールをかけるというもの。これによって水分を保ち、風味を増すことができるそうですよ。
アメリカにはケーキを食べる慣習はない?
ではクリスマスに何を食べるのかといえば、七面鳥やパイ、クッキーなどを食べているようです。
少し話は逸れますが、なぜクリスマスには七面鳥となったのでしょうか?
17世紀に移住者たちはヨーロッパからアメリカ大陸へと渡りました。しかし移り住んだはいいものの、収穫がうまくいかずに飢えて死にそうになった際、アメリカの先住民族・インディアンたちに助けられました。
その翌年に移住者たちは大収穫をすることができました。そして恩人であるインディアンたちに感謝し、収穫をお祝いするために、彼らは感謝祭を行いました。
七面鳥も感謝祭の象徴として、お祝いの日の定番料理に。これはつまり、クリスマスだからと七面鳥の丸焼きを食べるわけではなく、結婚式や感謝祭などの祝い事があると七面鳥を食べるようになったといえます。
このように七面鳥を食べるという習慣は感謝の意味を含んでいることから、アメリカからヨーロッパと多くの国まで広まり、今日クリスマスに七面鳥を食べるという風習は、こうして世界中のクリスマスをお祝いする国に伝わったと言えるでしょう。
まとめ
クリスマスケーキの歴史と世界各国のクリスマスに食べられるものについてお話ししました。
どの国の食べ物も美味しそうで、記事を書きながら少しお腹が減ってきました(笑)
皆さんはどの国の食べ物が気になりましたか?
それではまた次回、お会いしましょう!
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