麺類の腹持ちが悪いと言われるのは何故なのか?その理由を解説!

食品の雑学
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 お昼を麺類にした日は、夕方前にはお腹が空いてくることが多いですよね。ご飯ものの時はこんな風にならないのにどうして?と感じる方も多いでしょう。今日はその疑問にお答えしていきます。

 

麺類を食べるとすぐにお腹が空いてしまう理由とは?

 実は先日私も、気まぐれにお昼にうどんを食べたのですが、やはりいつもより早くお腹が減ってきました。いつも食べているご飯ものであれば、夕方5時ごろになるまでお腹が鳴ってくることはないのですが、3時過ぎくらいには鳴り始めたのです。

この理由として考えられることは、食後の血糖値の急激な上昇。いわゆる血糖値スパイクです。うどんなどの炭水化物がメインの食事を摂ると、食後血糖値が一気に上昇してしまいます。

すると膵臓からインスリンが大量に分泌され、その作用で血糖値が急激に低下します。その様子は、さながらジェットコースターのような具合です。

インスリンの作用で血糖値が低下することで、体は再びお腹が空いたと勘違いしてしまうことになります。そのせいで、まだ食べなくても良いのにも関わらずお菓子などを食べてしまうことになります。それがポテトチップスなど、高カロリーなものであればまたも血糖値が急上昇。ポテチの最高の相棒たるコーラが加わればもう役満でしょう。

血糖値スパイクの悪循環をすることになり、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病に罹りやすくなってしまうのです。

 もうひとつは特にうどんで言えることなのですが、消化が早いということが挙げられます。うどんは製麺の際に油を使用しておらず、純粋に小麦粉という炭水化物のみで出来上がった麺なのです。

炭水化物だけでできたうどんは、よく噛んで食べると口の中で唾液と混ぜ合わさり、含まれているでんぷん質が分解されます。この時点ですでに、最初の消化が始まっているということですね。そして胃に送られてからは各種酵素の力でブドウ糖まで分解され、吸収されます。その時間はおよそ2時間ほどと言われています。

 

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 以上のような理由から、麺類というよりも炭水化物が主体の食事をしてしまうことが、早くお腹を空かせてしまう原因と言えるでしょう。

例えばご飯ものでも、チャーハンや牛丼などのいわゆる『丼もの』は食後血糖値を上昇させやすく、麺類と同じような状態を引き起こします。

そこでおすすめなのは定食。定食はご飯の炭水化物に加えてサラダなどの野菜から摂れるビタミン・ミネラル、肉や魚などから摂れるタンパク質と、実に理想的な栄養バランスにもなっています。

順番としてはまず、野菜から食べましょう。野菜を先に食べることで、含まれる食物繊維が糖の吸収を抑えて血糖値の上昇も抑えてくれるからです。次に肉や魚などのおかずを食べて、最後にご飯で口の中をリセット。

これは私も実践している、普段の食事の食べ方です。従って食事の最後に残るのは必ず、一口分のご飯です。たとえ好きなおかずであっても最後まで残さず、ご飯より先に食べきります。

この順番で食べることが、腹持ちと栄養バランスを両立させる理想の食べ方ではないかという提案でした。

 

最後に

 麺類を食べると、どうしてすぐにお腹が空くのかについてお話ししました。

 麺類に限らず、炭水化物の多い食事はお腹が空きやすくなってしまうので気をつけましょう。

 なお途中に出た血糖値スパイクについて詳しく知りたい方は、下の記事でさらに詳しく解説しています。

 それではまた次回、お会いしましょう!

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