キャッサバをご存知ですか?魚の鯖の仲間ではありませんよ?このキャッサバには毒があります。
そして何と、一時期流行ったあの食品の原料になっているというのです!
今回はキャッサバの毒性と症状についてお話しします。
キャッサバとは?
キャッサバは南米を原産とするイモです。イモなので根っこにデンプンが蓄えられており、古くからそれを食料として食べていました。ちょっとサツマイモっぽくも見えますね。
ブラジルやナイジェリア、インドなど、様々な国で食べられています。その理由は栽培がとても簡単だから。作物の育ちにくい痩せた土地であっても、キャッサバは育つことができるのです。
その育てやすさから、ジャガイモに次いで2番目に生産が盛んなイモとして知られています。
また、タピオカの原料としても使われています。あのモチモチ感は、キャッサバによって生み出されていたのです。
キャッサバの毒性
では、キャッサバの持っている毒とはどのようなものなのでしょうか?キャッサバに含まれている毒は品種によって違うのですが、一般的には青酸配糖体という毒素が含まれています。
これが加水分解されることで、シアン化水素いわゆる『青酸』になります。
この毒性はとても強く、生で食べると牛も殺すことができます。
キャッサバは甘いものと苦いものといった味の違いもあり、甘いものはそのままでも食べることが可能です。しかし苦いものは、この青酸配糖体が多く含まれているため、毒抜きをしないと食することができません。
毒抜きが完全にできておらずに中毒症状を呈した場合は、嘔吐や頭痛、めまいが現れます。
重症になると意識の混濁や体の痙攣、呼吸困難が起こって、最悪の場合は死に至ります。
最後に
キャッサバについてお話ししました。
キャッサバの毒が、某探偵マンガの「ペロッ…これは青酸カリ!」で有名な、あの毒と同系統だったとは驚きですね。
そりゃあ牛も死ぬわけですよ。
ところでブームの時に乱立したタピオカミルクティー販売店が閉店しているという噂を耳にしたことがありますが、実際のところどうなんでしょうかね?
それではまた次回、お会いしましょう!
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