年末年始のこの時期は、ついついお酒を飲み過ぎてしまいがちになりますね。そして翌日二日酔いで起き上がることもままならない、なんてこともあります。
私も過去に一度、失敗して吐いた経験があります(苦笑)
せっかく楽しくお酒を飲んでいたのに、次の日そんなことになっては台無しです。そこで今回は、二日酔いの対策や二日酔いになってしまった時に改善効果のあるツボと食品を調べてみました!
そもそもどうして二日酔いになってしまうのか?
本題の前に少しだけ。二日酔いの起きるメカニズムをご存知ですか?
二日酔いは体内に残ったアルコールの代謝と分解が追いつかないために起こるといわれていますが、他にも説があって厳密なところはわかっていないそうです。
アルコールは肝臓で分解され、アセトアルデヒドという物質になります。これは人体にとっていわば毒で、これが酔いを引き起こす原因物質と考えられています。
この物質が体内の酵素の作用で最終的に酢酸になり、他の臓器へと運ばれて水と二酸化炭素となって体外へ排泄されます。
お酒に強い人・弱い人というのは、この分解の能力が高いか低いかで考えられているようです。
また普段から多量にお酒を飲む人は、一種の麻痺状態となっているため毒素が効きにくく一見すると二日酔いにも強そうに見えてしまうのです。
二日酔いの対策・改善に効果のあるツボ
今回もツボの位置については骨度法と同身寸法を基準とした説明も同時に行う場合がありますので、なんのこっちゃ?という方は以下の記事を参考にしてください。
太衝
二日酔いといえば肝臓の機能を連想される方も多いと思いますので、まずは肝経のツボから。
取穴部位は足背(足の甲)、第1・第2中足骨の間で、足の親指と人差し指の間を指先側から撫で上げた時に指の止まるところに取ります。
人によっては足背動脈の拍動を感じ取れる場合があるので、そこがツボの位置になります。
参考画像も載せておきます。青い点のあたりの位置です。赤い点の方は別のツボなので気にしないでください。
率谷
胆経のツボで、頭にあるものになります。
取穴部位は、前に折り曲げた耳の上端から上方1寸5分に取ります。
だいたい指2本分くらいの幅とお考えください。
またこのツボは頭痛や耳鳴りなどにも効果があります。
曲沢
心包経のツボで肘にあり、二日酔いの予防にも効果があります。
取穴部位は肘の前面で肘窩横紋(肘関節を曲げた時にできるシワ)上で、太い腱の小指側の窪みに取ります。
他にも胃の痛みや動悸・息切れ、精神不安定な時にも効果があります。
廉泉
奇経八脈の任脈のツボです。
取穴部位は身体の中心線上で、顎の真下の少し凹んでいる部分に取ります。
顔の代謝や循環を良くしてくれるほか、乗り物酔いの際にも有効とされるツボです。
内庭
胃経のツボで、足背にあります。
取穴部位は足の示指と中指の間で水かきの後縁、表裏の境目に取ります。
より具体的に言うと、足の人差し指と中指の付け根で人差し指の骨側にあります。
胃の痛みや食あたり、乗り物酔いのほか、上の歯の痛みや喉の痛みにも効果があります。
二日酔いの対策・改善に効果のある食べ物
続いて二日酔い対策・改善に効果のある食べ物についてです。
おつまみ編
お酒を飲む時には空きっ腹で飲むよりも、何かお腹に入れた方が酔いにくいとされています。ですので必然、二日酔いにもなりにくいと考えられますね。
しかしいたずらに何でも食べてしまっては、カロリーの取りすぎで肥満に繋がる恐れも。
お酒を飲む時に良いといわれるおつまみは、野菜や海藻、きのこなどをたっぷりと使用したサラダや煮物です。
これは飲酒によって失われてしまうビタミンやミネラルの補給をしてくれるほか、食物繊維のおかげでアルコールの体内への吸収を緩やかにしてくれるという作用を持つためです。
また、二日酔い対策に効果的といわれるのが枝豆。
枝豆は肝臓がアルコールを分解するために必要なタンパク質を多く含み、さらには肝臓の負担を軽減してくれるサポニンという成分も含まれている上、アセトアルデヒドの分解を促進するビタミンCも多く含まれています。
しかも通常、水や熱に弱く茹でることで多くが失われがちなビタミンCですが、枝豆の場合の損失はおよそ1割程度となっています。
・・・何この万能おつまみ。
この他に追加するなら焼き鳥・焼き魚・冷奴など、高タンパク低カロリーのおつまみも合わせると栄養価的にはより良いと言えるでしょう。
二日酔いになった時の食事編
それでも二日酔いになってしまいました・・・となった場合は、何を食べれば良いのか?
まず食欲がなければ、無理に食べなくても構いません。ただ、後でも書きますが水分だけはマメに取るようにしてください。
食欲があるならば、野菜等がたっぷり使われている味噌汁などでビタミン・ミネラルの補給を。その点でいえば果物も効果的ですね。水分も取れて一石二鳥。
さらに、果物にも含まれるビタミンCのおかげでアセトアルデヒドの分解が促進されるとあれば一石三鳥です。
また、しじみの味噌汁も効果的。しじみにはオルニチンという肝機能を促してくれる成分が入っているため。
これが多く含まれる食材としては、他にマグロ・チーズ・ぶなしめじ・えのきなどがあります。
二日酔いの改善を東洋医学的に見た場合、肝に良いとされる味は酸味。ですので梅干しなど酸っぱいものを摂るのもいいですね。
二日酔いの対策・改善に効果のある飲み物
最後に飲み物についてです。
二日酔い対策に有効なドリンクといえば市販品では『ヘパリーゼ』や『ウコンの力』などがあります。これらのドリンクは肝機能を促進してくれる効果があるので、飲酒前に飲んでおくとより効果的です。
また、度数の高いお酒を飲む時にはチェイサーを用意しておきましょう。
それでも二日酔いになってしまった場合は、こまめな水分補給を忘れないでください。ただでさえアルコールによって体内の脱水が進んでいるためです。
また、尿と一緒に体内に残っている毒素も排泄してくれます。水分補給には、常温の水や白湯が良いといわれます。
スポーツドリンクなども電解質の補給に一役買ってくれるでしょう。しかし糖分が多いので、飲み過ぎには気をつけてください。
最後に
二日酔いの対策と改善についてお話ししました。
本当は適度な量の飲酒というのが理想ですが、そうもいかないのがお酒の怖いところ。
ついつい飲みすぎてしまって体調を崩した時には、この記事を思い出して少しでも不調を取り除いてください。
それではまた次回、お会いしましょう!
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