食品添加物シリーズ第4弾。今回は人工甘味料であるスクラロースの危険性について、果たして嘘か本当か、迫っていきたいと思います!
スクラロースとは?
スクラロースは人工的に作られた甘味料のひとつで、砂糖の代わりとして食品添加物に利用されています。その甘さはなんと、砂糖の600倍!
しかも体内で吸収されない性質のため、ゼロキロカロリー。たとえ摂取したとしても、血糖値が上がらないのです!
さらに発がん性などの危険性も現状では確認されていないといいます。
これだけ聞くと、本当に何も危険性がないように思えてきますね。
スクラロースの甘味はショ糖に近く、まろやかな口当たり。ただ、少し口の中に残るような甘さがあるのが特徴的とされています。
他の糖類と一緒に使うことで甘味そのものも、甘味の質も上げることができるので、清涼飲料水やアイスクリームなどに利用されています。また、塩味や酸味などの味のカドを取ってくれるという作用も持っています。
スクラロースはどのように誕生したか?
ではそんなスクラロースはどのように作られたのでしょうか?それはイギリスで行われていた、ある研究がきっかけでした。
1976年、英国ロンドンの『クイーン・エリザベス大学』で、農薬を新規に開発するための実験がありました。その内容は毒性のある『塩化スリフリル』という液体に、ショ糖の入った溶液を加えて使用するというもの。
この実験は見事に成功するのですが、携わっていた若い研究者が教授に対して報告したところ、教授はその性質などを『テスト』するように指示しました。
ところがその研究者は『テイスト』と聞き間違いをしてしまいます。耳垢でも詰まっていたのでしょうか。
つまり『試験』ではなく『味見』。そして出来上がったそれを舐めてしまったのです。
下手をすれば命に関わるかもしれないというのに、なかなかぶっ飛んだことをしたと思いますが、そのおかげで偶然にも出来上がったものが『甘い』ということを発見しました。
ちなみにその研究者は、幸いにも無事だったようです。
この結果を受けて、以後、スクラロースは生産されるようになりましたとさ。
スクラロースの危険性は本当にないのか?
元々は農薬として利用されるような予定だったものが、本当に危険性を持っていないのかは甚だ疑問です。ちなみにスクラロースは、その構造の中に塩素が入っています。
塩素といえば、水道水やプールの水の消毒に使われている薬品というのはご存知かと思います。少量なら問題ないですが、摂り過ぎれば体にとって毒となる物質でもあります。
そんなものが含まれているにも関わらず、あまつさえそれを食品添加物として利用しようとするとは、人類はなかなか業が深いように感じてしまいますね・・・苦笑
実は体内に吸収されている!?
さて、スクラロースは体内で吸収されないと最初にお話ししました。が、実は3割ほどは吸収されているといいます。この根拠として有力なのが、スクラロースが尿中に排泄されるという点です。
尿は腎臓を通して濾過された不要な物質をその中に含んでいます。ですから尿の大元となる液体は血液なんです。そして血液には消化管から吸収された栄養素が入っています。
ということはつまり、スクラロースも吸収されていなければ尿中に排泄されるはずがない、という矛盾した話になってしまいます。
でも未だに、どういった機序でスクラロースが吸収されるのかというのは明らかにはなっていないといいます。そう考えると少し恐ろしいですね。
毒性のある物質を含んだよくわからない物体が、体内を循環しているわけですから。
しかも、この事実を思考放棄して考えもしない一定層の科学者や研究者もいるようです。まるで臭いものに蓋をするかのように・・・。
代謝産物のゆくえ
また、尿の話からスクラロースが体内に吸収されていると仮定して、それが分解されることで脂肪組織に蓄積されるのではないかということも報告されています。
そこで危惧されているのが、脳への蓄積です。脳は脂肪組織の集まりでもあるため、この代謝物が蓄積し、脳に何らかの影響を及ぼすのではないかと言われています。
脳と体がバグる?
他にはインスリンへの影響も挙げられています。スクラロースは甘いにも関わらず吸収されないという性質のためにカロリーは実質ゼロと言われています。
飲食物を取り込んだ場合、通常は糖の吸収に応じて血糖値が上昇。そしてその『糖』に応じて脳がインスリンを出すように命令します。
が、スクラロースの入った食品の場合では、吸収されないために血糖値が上昇しません。『糖』を脳が感じているにも関わらず、です。これによって脳と体の間に感覚の乖離が生じます。
簡単にいうと脳が偽物の糖によって錯覚させられ、バグってしまうということです。
血糖値が上がらないので脳は「もっと食えー!」と命令を出します。それが過食に結びついてしまい、肥満や糖尿病につながる懸念がされているのです。
最後に
スクラロースについてお話ししました。
危険性があるのかないのか、いまいちはっきりしない物質ですが、摂りすぎないようにしていることに越したことはありませんね。
それではまた次回、お会いしましょう!
なお前回はこちらです。
他の甘味料についても解説しています。よければどうぞ!
コメント