コチニール色素の危険性とは?虫を原料として作られている!?

添加物などの雑学
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 食品添加物シリーズ第3弾。今回はコチニール色素です。何となく聞いたことのある方はいると思いますが、この添加物にも、実はある危険性が指摘されています。

 

コチニール色素とは?

 コチニール色素は、その主な成分から『カルミン酸』とも呼ばれる色素で、カイガラムシの仲間である『コチニールカイガラムシ』や『ラックカイガラムシ』といった虫を原料として生産されます。

ヨーロッパでは中世の時代から染料の素材として使用されてきました。基本は真っ赤な色をしていますが、色素を混ぜる液体のpHで色が変わるという性質を持っています。

食品では、ハムやソーセージ、かき氷シロップなどに赤い色をつけるために用いられます。他には口紅などの化粧品、医薬品や文房具など様々なところで使用されている、馴染みの深い色素です。

ちなみにですが、北海道にお住いの方であれば、炭酸飲料の『リボンナポリン』を目にしたり飲んだことのある方もいるでしょう。綺麗なオレンジ色をしていますよね。実はあれにもコチニール色素が入っています。

これを使った缶チューハイも北海道では販売されていますが、なかなか飲みやすくて、普段甘いお酒を飲まない私でも飲むことができました。

 

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危険性

 コチニール色素は動物から取れる成分のため、他の添加物と比べても比較的安全だと言われています。ですが、コチニール色素にも実は弱いながらも毒性があることが指摘されているのです。

その毒性によって引き起こされると言われているのが、アレルギー反応の一種であるアナフィラキシーショック。アレルギー反応はアレルゲンの許容量の多い人は起こる確率が低いため、摂取した全員が症状を発症するというようなことはありません。

が、もしもコチニール色素の入った食品や化粧品などを使って、蕁麻疹や皮膚のかゆみなどが出た場合には、すぐに使用を中止して医師に相談することをおすすめします。

 ただ、これらのアレルギー反応を起こしているのはコチニール色素そのものが原因でなく、取り去れなかったカイガラムシのタンパク質が原因になっているとの説もあるため、一概にコチニール色素が危険とは言い難いと言えるでしょう。

 

最後に

 コチニール色素についてお話ししました。

 コチニール色素を摂取する上で注意しなければならないのは、皮膚にアレルギーの反応がみられる場合です。

 特に女性は注意が必要だと言われています。何故ならば食品だけでなく、化粧品から皮膚が常に毒性による攻撃を受けているためです。これを『皮膚感作』と言います。

 皮膚感作されているような状況で食品のコチニールを摂取するとアレルギー反応が現れる、ということもあり得ますので十分に注意してください。

 もしも摂取や感作を避けようと思うのであれば、原材料名を確認しましょう。

 コチニール色素やカルミン酸といった名称で表記されているはずです。

 それではまた次回、お会いしましょう!

 

 なお、前回はこちらです。

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