ソルビン酸Kの危険性とは?知っておきたい保存料の基礎知識

添加物などの雑学
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 食品添加物シリーズ第8弾。今回はソルビン酸K(ソルビン酸カリウム)です。これは『保存料』と表記されることが多いのですが、例えば「マク○ナルドのハンバーガーは腐らない」と昔、都市伝説じみて噂されていましたよね。

あれも実は、このような保存料にかけた噂だったのだと思います。今回はそんな保存料について、一緒に知っていきましょう。

 

保存料とは?

 そもそも保存料とはどのようなもので、どのような役割を持っているものなのでしょうか?

 保存料は食品の腐敗や変色、味の変化などを防止するために添加されるもので、その目的は原因となる微生物の増殖を抑制して食品を長期間保存できるようにすることです。

また、その他の目的として、食品の廃棄の軽減や流通範囲の拡大、大量生産ができるようになることでコストを抑えられるといったようなものもあります。

では、ソルビン酸Kについて見ていきましょう。

ソルビン酸Kとは

 ソルビン酸Kは、単にソルビン酸と表記されていることもあります。水に溶けやすい性質を持っていて、カビや細菌などの繁殖を抑えることができるため様々な食品に利用されています。

主なものでは、ハムやソーセージ、魚肉ソーセージやかまぼこなど魚を使ったねり製品、チーズなどです。

摂取し続けると発がんリスクや遺伝毒性があるかもしれないと示唆されてはいるものの、単体での危険性はそれほど高くないと言われています。

問題はハムやソーセージに含まれている亜硝酸ナトリウムと組み合わさった場合です。亜硝酸ナトリウムは主に発色剤として用いられていますが、ソルビン酸の毒性を強めて発がん性物質を作り出すと言われています。

また亜硝酸ナトリウム自体も、ヒトの胃の中や食肉に含まれているアミンと反応して発がん性を持つ『ニトロソアミン』という物質に変化することも知られています。

亜硝酸ナトリウムについて

 

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 ではどのくらいの量が危険かといえば、ソルビン酸Kの場合で、大人:ハム48枚、子供:ハム15枚ほどになります。

一般的に販売されているハムが1パック5枚入りだとして、大人で9パック以上食べる計算になります。子供でも3パック。この量を毎日食べるような人はいないと思うので、実際のところはそれほど神経質になる必要はないでしょう。

それでも気になるという場合は食べ方にもよりますが、そのままの場合は調理段階でさっと下茹ですれば、かなりの添加物を減らすことができますよ。また炒め物などに使う場合は1分ほどの下茹でが有効です。

 

最後に

 ソルビン酸Kについてお話ししました。

 取りすぎなければ大きな危険はないとはいえ、ハムやソーセージなどの食べ過ぎには気をつけたいところですね。

 また、ソルビン酸のみしか摂取していないと思っても、魚卵など他の食品から亜硝酸ナトリウムを摂取している可能性もありますから、注意しておくに越したことはありません。

 まだ8回目ですが、ここまででも、食品添加物の危険性は奥が深いなと感じています。

 次も一緒に学んでくださることを願って、今回は筆を置かせていただきます。

 それではまた次回、お会いしましょう!

 

 ちなみに前回はこちらです。

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