今回はめんみとめんつゆの違いと、北海道で愛される理由についてお話しします。
ノリスケさんってさ、北海道に住んでるんだよね?
Yes
『めんみ』って何?
え、知らない?
うん
oh…。なん・・・だと・・・?
・・・よろしい。では今回はめんみについてお話ししましょう
北海道のローカル品!?めんみとは
冒頭の茶番でのやり取りでもありましたが、本州ではめんみを知らない方が多いと聞いて驚いています。
北海道では誰もが知ってて当たり前。「キッコーマンめんみ♪」のフレーズでおなじみのCMが流れているほどに有名なんです。製造販売元も北海道のキッコーマンです。
で、結局何かといえば、本州でいうところの『めんつゆ』。では違いは何か?
まずは材料。通常のめんつゆはカツオと昆布の出汁に、醤油やみりんを加えて作られます。
・・・どうでも良いですが「昆布だし効いてるよ。鰹と昆布の合わせ技」というフレーズを覚えている人はどのくらいいるんでしょうか。byニコニコ懐古厨
それに対してめんみは、それらに加えて煮干し、さば、ホタテの出汁も加えられています。ちなみにめんみを作っている工場には、専用の出汁づくりのブースも設けられているとか。
この5種類の出汁が複雑な味わいを醸し出すのですが、これがまた美味いんです。塩味の中にもやや甘みがあるのもポイント。
通常のめんつゆがさっぱりといただける味であるとするならば、めんみはどっしりとした深い味わいが特徴になります。
また、めんみはめんつゆとは違って5倍濃縮となっています。めんつゆと比べるためにテイスティングをした場合、めんみの方が塩味をより強く感じるということです。
それだけ味が濃いので、道民の中にはめんみを出汁入りの醤油の代わりに使う人もいます。
元は全国販売も企画されていた!?
今では道民に愛される存在となっためんみですが、実は販売当初は全国どこでも買えるようになっていたそうです。
1959年に醤油とみりんを合わせた調味料『萬味(まんみ)』が発売されました。なかなか面白い響きですが、これがめんみの原点とされています。
続いて、1961年に出汁を加えて麺類用の『まんみ』が登場。こちらは混同を避けるためか、ひらがなが使われたようです。そしてその3年後。1964年には、名称が今の『めんみ』に変わりました。
その後もマイナーチェンジを続けためんみ。なぜ北海道でのみ、生き残ったのでしょうか?
その答えとして、濃いめの甘辛い味わいが道民の舌にヒットしたのではないかと言われています。
何でも使える!?万能調味料にもなる『めんみ』
めんみがなぜ、ここまで道民に愛されているのかといえば、ひとえにその汎用性の高さではないかと私は思います。というのも、本当にめんつゆ以外にも様々な料理に使えてしまうんです。
煮物や煮付けはもちろん、だし巻き卵、すき焼きの割り下なんかにも使えそうですね。私は一時期、卵かけご飯に醤油がわりに使っていました。
私が昔勤めていた鍼灸整骨院でも、三重県出身の院長の奥さんが言っていたのですが「めんみ1本あれば、何でも料理に使えてすごい」と絶賛していました。
ちなみに北海道に嫁いでくるまでは、やはりご存知なかったようです。
アイデア次第で本当に色々な料理に使えるので、皆さんにもぜひ一度、味わってみてほしいと思います。
最後に
めんみについてお話ししました。
道民のソウルフードならぬソウル調味料のめんみ。
北の大地が生んだ味わいを、皆さんも体験してみてはいかがですか?
それではまた次回、お会いしましょう!
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