私たち日本人は口の中で食材それぞれの味を混ぜて、より美味しく感じる感覚が発達していると言われています。これを口内調味と言いますが、これは昔からある日本独自の食文化です。
しかし海外ではどうやら行儀が悪いと言われているようで、最近では日本人の中でもそう思う人が出てきているようです。
今回は日本独自の食文化である口内調味と、その代表的な食べ方である『三角食べ』についてお話しします。
口内調味が行儀が悪いと言われる理由
日本人である私たちが子供の頃から自然と培ってきている食べ方であろう口内調味は、まずおかずを口に運んで、その後に白米を口に含んで咀嚼しながら口の中で混ぜ合わせて食材や料理が持つ風味を楽しみます。
実はこれこそが、行儀が悪いと思われている理由なのです。海外では一般に、料理の味付けというものは完成した段階で終了しているものであり、後から味付けをするという文化がそもそもないようなのです。
考えてみれば確かに、日本では醤油とかソース、ケチャップなど後から自分の好みに合わせて味付けを変えられる調味料が数多くあります。
一方で海外の料理ではそのようなイメージはあまり持ちません。あるとしてもイタリア料理店などで、タバスコなどの香辛料があるくらいでしょうか。
ともかく日本のように、テーブルの上に各種調味料が入った小瓶が置かれているイメージはありません。
そういった文化の背景から考えても、海外の人たちからすると、私たち日本人が意識せずとも行っている口中調味はかなりショッキングなことなのでしょう。きっと「口の中で味付けを完成させるなんてとんでもない!」と思われているのだと考えられます。
それから口中調味が行儀が悪いと言われているもうひとつの理由は、口を開けて食事をしてしまう、いわゆる『クチャラー』の存在です。口の中で食材を咀嚼して混ぜ合わせるにしても、わざわざ口を開けて噛む必要はないのです。
あるいはおかずを飲み込んでしまってからご飯を口に運べばいいのですが・・・これは個人の育ちによるところも大きいので、何とも言えませんね。
ちなみに私はおかずを飲み込んでからご飯を口に運ぶタイプです。ご飯で一度、口の中をリセットする感じですね。
三角食べとは?
三角食べは、これも日本の伝統的な食文化です。ご飯とおかずを行ったり来たりしながら交互に食べ進めることを言います。
これに対して、ひとつの皿のものを先に食べきって次に進むのを『ばっかり食べ』と呼びます。海外はばっかり食べのイメージの方が強いですね。コース料理は基本的にそれです。
三角食べをすることで、口内調味を簡単にすることが可能です。おかずを食べてご飯を口に運ぶ。それからまたおかずを食べる・・・。これを繰り返すと、綺麗な三角形の軌跡を描くことから三角食べという呼び名がついたのです。
死の三角食べ
先に伝えておきますが、ここからは今回の趣旨とは全く関係のない完全な余談です。三角食べで思い出したので紹介します。
これは人生RTAを行っていると巷で噂のwawawa氏独自の食べ方で、おつまみを食べ、ハイボールを飲み、タバコを吸って口の中をリセットする食べ方。おそらくですがwawawa氏にしかできない食べ方です。
こちらが参考動画ですが、いかんせん食べ方も飲み方も汚いため、人によっては不快に感じる恐れがあります。視聴に関しましては、自己責任のもとでお願いいたします。
最後に
口内調味と三角食べについてお話ししました。
今、日本人でも三角食べができないという人もいるようです。
食文化も欧米式のものが増えてきたので、だんだんと知っている人が減ってきているのかもしれません。
ですが、しっかりと伝統と文化を守っていきたいものです。
それではまた次回、お会いしましょう!
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