サルモネラ菌の症状 原因 予防法。忙しい人のため要点を簡潔に解説

感染症の雑学
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 サルモネラ菌感染症をご存知でしょうか。今回はその症状 原因 予防法について、忙しい人のために数分で要点のわかる記事を用意しました。

 

サルモネラ菌感染症とは

 サルモネラ感染症の原因として有名なのは、鶏卵や鶏肉です。日本はしっかりと管理がなされているので問題ないのですが、海外では日本ほどではありません。そのため、海外で生卵を食べることは自殺行為に等しいといえます。

海外に行った時は、卵かけご飯が恋しくなっても食べるのは控えるのが無難です。もしそれが原因でサルモネラに感染しても、保証はできませんので悪しからず。

 症状で最も多いのは、急性の胃腸炎です。感染から半日〜3日ほどの潜伏期をおいて、まず吐き気や嘔吐から始まり、その数時間後には腹痛と下痢の症状が出てきます。発熱は38℃ほど。

下痢は1日に数回〜数十回に及び、3〜4日持続しますが、時に1週間以上に渡ることもあります。

また小児の場合では痙攣や菌血症、高齢者では急性の脱水症状や菌血症を起こすなど重篤化しやすく、それに伴い回復も遅れる傾向にあります。

 

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 治療には、サルモネラのみならず胃腸炎の場合の処置と同じ対処法を用います。発熱と下痢による脱水を補うための水分補給と腹痛など胃腸症状を緩和させる薬を投薬するなどの対症療法が主です。下痢止めや吐き気どめは菌の体外排出を遅らせて回復を遅らせるので使用しません。

したがって最後の頼みは、患者自身の自己免疫力なのです。

 予防には食肉や鶏卵の低温保存管理と、それらの調理時・調理後の汚染防止対策が重要です。例えば鶏肉を切ったのと同じまな板で野菜を切らない、などですね。

また、サルモネラ菌はペットなどにも感染するため、子供など低年齢層では、動物との接触による感染にも注意を払う必要があります。動物と触れ合ったら必ず手を洗うなどの指導を行うようにしましょう。

 

最後に

 サルモネラ菌感染症についてお話ししました。

 サルモネラ菌が産生するエンドトキシンは非常に毒性が強いとされています。

 菌が破壊される時に体内に作っておいた毒素を放出することから、エンド(終わり)トキシン(毒)というわけです。免疫細胞からしてみると、ちょっとした罠ですよね。

 最後にちょっとした豆知識でした。

 それではまた次回お会いしましょう!

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