カゼインナトリウムに危険性はある?どんな添加物か知っていますか?

添加物などの雑学
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 食品添加物シリーズ第7弾。今回はカゼインナトリウム(カゼインNa)です。あまり聞いたことのない方がほとんどと思いますが、これまでを見てきても食品添加物である以上、何らかの危険性が潜んでいるかもしれません。ここでどんなものかをしっかりと知っていってください。

 

カゼインナトリウムとは?

 カゼインナトリウムとは、カゼイン単体が水に溶けにくい性質のため、アルカリを加えて中和させたもののことを言います。

カゼインナトリウムにすると水に溶けるようになるため、主に水と油を混ぜるために利用されていることが多く、缶コーヒーやパン、アイスクリーム、ソーセージなど様々な食品で使われています。

 

 ところでカゼインナトリウムの『カゼイン』とは何なのでしょうか?聞いたことがあるという程度の認識しかない人もいるかもしれません。

実はカゼインは、自分でも簡単に作ることができます。お酢やレモン果汁を牛乳に入れて熱して混ぜてみてください。すると塊が出来上がると思いますが、それがカゼインです。ちなみに残った汁はホエーと呼ばれます。

ちなみに私は子供の頃、冷蔵庫にあった牛乳の賞味期限が切れていたことに気がつかず飲もうとして、腐った牛乳を捨てた時、中から塊が出てきたことがありました。

あれは細菌が牛乳から養分を取って分解したことによって作られた酸によって固まったのでしょう。食べられないカゼインです。

腐ったホエーの方は危うく飲みかけましたが苦かったです。そのおかげで気づけたのですが(苦笑)

 

 話を戻します。カゼインは牛乳やチーズなどに含まれているタンパク質で、食品のほかにプラスチックの原料としても使われています。生分解性(土中の菌などによって分解される)プラスチックで、環境にも優しいとされています。

また牛乳由来のタンパク質であるため、カゼインナトリウムという添加物のほかにもチーズのように単体で食品として扱われることがあります。

カゼインの栄養価は、乳タンパクがおよそ8割を占め、全ての必須アミノ酸をバランスよく含んでいるという特徴があります。

さらに体内ではアミノ酸と結びつくことでペプチドとなり、カルシウムやナトリウムの吸収を促すほか、免疫力の強化や高血圧予防にも効果を発揮します。

 

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カゼインナトリウムの危険性は?

 カゼインは牛乳由来の成分で健康にも良さそうですが、ではカゼインナトリウムに全く危険性はないのでしょうか?

その答えは、NOとは言い切れません。

 まずひとつは、食物アレルギーの問題です。カゼインの原料は牛乳ですので、乳製品のアレルギーを持つ方は当然、摂取できません。

また、アレルギーは基本的には子供の頃に現れますが、いつ出てくるかははっきりとわからないものです。今までが平気だったからと言って、次に食べて発症しないとも限りません。

アレルギーの中でもアナフィラキシーショックを起こすと、発疹などの皮膚症状に続いて、呼吸困難や血圧の低下などがみられることがありますので注意してください。

 

 もうひとつは、がんの発生リスクです。とはいえこれはカゼインというよりも「乳製品を摂り続けることで発症する可能性があるかもしれない」といった程度のお話です。

牛乳などの乳製品を継続的に摂取し続けると、消化がうまく行われずに体に蓄積されることで将来的ながん細胞の発生につながってしまうのでは?との懸念がされています。

ちなみに最もリスクが高いと考えられているのは、大腸がんです。大腸がんは脂肪分の多い食事の摂りすぎで発症リスクが高まるとされているのですが、牛乳やチーズに含まれる脂肪分が原因として考えられているのでしょう。

以上からカゼインナトリウムにはリスクもありますが、比較的安全な食品添加物であると言えます。

 

最後に

 カゼインナトリウムについてお話ししました。

 カゼインナトリウムは比較的安全な添加物ですが、場合によってはアレルギーなどを発症するリスクがあることはおさえておいてください。

 それではまた次回、お会いしましょう!

 

 ちなみに前回はこちらです。

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