今回は鼻呼吸が左右交互に起きているということについてお話しします。
今回は人間の体に関する少し不思議なお話をしていこうと思います。
みなさん当然、普段から意識せずに鼻呼吸をしていますね?
当たり前だよなぁ?
うんうん
では、その鼻呼吸が実は左右交互に起きているということはご存知ですか?
そうなん?聞いたこともないし考えたこともなかったな
それもそうでしょう。実はこの現象は、8割の人で無意識に起こっているとされていますからね
じゃあほとんどの人が知らないってこと?
はい。ということで鼻呼吸が左右交互に起こる『交代制鼻閉』についてお話ししていきます
鼻呼吸が左右交互に起こる原因とは?
冒頭でもお伝えした通り、人間の鼻呼吸というのは実は数時間おきに左右が切り替わっています。
これを『交代制鼻閉』というのですが、その割合はおよそ8割。人類のほとんどが無意識のうちにこの現象を起こしているということになります。
交代制鼻閉とは、鼻の奥にある『鼻甲介』という部分が数時間ごとに片方ずつ膨張することで起こる現象。
このコントロールには自律神経が関与しているため、私たちが特に意識せずとも呼吸の通り道の調節をしてくれています。
今現在、どちらの鼻で呼吸をしているかをテストするには『鼻から息をゆっくり吐きながら、片方の鼻の穴を指で塞いで』みましょう。
呼吸をそのまま続けられるのであれば、塞いだ穴とは反対の鼻の穴で呼吸をしていたことになりますね。しかし止まった場合は、塞いだ方の穴で呼吸をしていたことがわかります。
ではなぜ、このような現象が起きるのでしょうか?
その理由について2つほど説がありますので、紹介していきます。
呼吸の負担を軽くするため
交代制鼻閉が起こる理由として挙げられる説の1つが、呼吸の負担を軽減させるということです。
呼吸に使用する鼻の穴を切り替えることのメリットとして、例えば冬の乾燥した空気が気管へ一気に入り込むことを防ぐということが挙げられます。
気管には『腺毛』と呼ばれる、空気中の塵やゴミなどの微粒子のほか、病原菌などの異物を絡め取る機能があります。
ですが冷たく乾燥した空気が入り込むと腺毛も乾燥してしまい、結果として機能低下を招いてしまうのです。
そうならないように片方の穴で呼吸をして、大量の空気が気管に入り込むことによる腺毛の乾燥がないようにしていると考えられています。
匂いを感じ取りやすくするため
片方の鼻の穴で呼吸をすることのメリットその2が、匂いを感じ取りやすくすることです。
人間が嗅覚を感じるのは、鼻の奥にある匂いを感じ取る器官に、空気中を浮遊している物質が結合することで脳へと信号が発せられるから。
この浮遊している物質には、その器官に『くっつきやすい』『くっつきにくい』があり、くっつきやすいものは空気の流れを速くしてあげなければ鼻の奥まで届かず、匂いを感じられなくなってしまいます。
一方でくっつきにくいものは空気の流れがゆっくりだろうと鼻の奥まで届いてくれます。
このように左右で空気の流れの速度を変えることで、どちらの物質も鼻の奥まで届かせて匂いを感じ取りやすくしていると考えられています。
交代制鼻閉のテストをノリスケも試してみた結果
鼻呼吸が交互に起こる交代制鼻閉についてお話ししました。
どちらの鼻で呼吸しているのかのテストを実際に試してみたのですが・・・どうやら私は、残り2割に該当するマイノリティーな人間のようですw
どちらの鼻の穴でも普通に呼吸を続けられてしまいました。
よければみなさんも、試してみてください。
もしかすると私のようなマイノリティーな人類かもしれませんよ?
それではまた次回、お会いしましょう!
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