食品添加物シリーズ第5弾。ソルビトールです。虫歯に対して効果があるとのことですが、果たして真相はどうなのでしょうか?
ソルビトールとは?
ソルビトールはソルビットとも言われ、ジャガイモやトウモロコシのデンプンを原料として生成される糖アルコールの一種で、果物ではさくらんぼやリンゴに含まれています。
デンプンに含まれる糖のグルコースに高い圧力をかけることで、かなり安価に工業生産することが可能となったため、現在では様々な食品などに用いられています。
アルコールの仲間で吸水性が高いことから、歯磨き粉の湿潤剤などとしても利用されています。私はピュ○ーラを使用していますが、それにもソルビット液として含まれていました。湿潤剤ではないようですが・・・。
また、お菓子ではガムやキャンディーに使用されていることが多く、虫歯予防に効果があるとして売り出されています。
また、ソルビトールは摂取しても血液中に完全には吸収されないため血糖値が上がりにくく、糖尿病患者用の甘味料としても用いられています。
虫歯予防に効果があるのはなぜ?
ソルビトールが虫歯の予防に効果がある理由ですが、これは口内にいるミュータンス菌が持っているソルビトール分解能を使ったとしても、歯を溶かす酸を生産するには長い時間を要するからです。
従って、その間にきちんとした歯磨きをすれば虫歯の予防に大きな効果が生まれることになります。
大量に摂取すると下痢になるのは本当?
本当です。前述したようにソルビトールは摂取しても血中に完全に吸収されません。そのため腸内に糖が残ってしまうことになります。
それが大腸の細菌によって発酵してしまい、結果として下痢を生じるようになってしまいます。
ただ、継続的に摂取した場合には、そのほとんどがある程度の耐性をつけると言われていて、症状が出にくくなるとされています。
1日の摂取上限とされる目安ですが、30g以上取るとお腹を下すと言われています。これは板ガム換算でおよそ20枚ほどです。
ですがあくまでも目安で個人差が当然あり、これよりも少ない枚数で発症することもあります。
最後に
ソルビトール についてお話ししました。
同じような効果や副作用を持つものとしては、キシリトールが挙げられます。キシリトールは有名ですので、こちらは聞いたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ガムを1日で20枚も噛むことはそうないとは思いますが、取りすぎにはくれぐれも気をつけてください。
それではまた次回、お会いしましょう!
ちなみに前回はこちらです。
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