今回は白樺アレルギーの症状のお話です。北海道ではよく見かける白樺の木。
私も地元では、子供の頃から通学路にあるよそ様の家の敷地に生えているのを目にしていました。
ところが最近、この白樺の花粉による患者が北海道で増えてきているというのです。
これから花粉症のシーズンですので、ぜひ知っておいていただければと思います。
白樺とは?
まずは白樺について知っていただきたいと思います。白樺の樹液は、実はある甘味料の原料になっています。それは何だと思いますか?
ヒントはガムに入っていて、虫歯予防の効果があると言われているものです。
わかったでしょうか?
答えは『キシリトール』。白樺の樹液はキシリトールの原料として利用されています。
他にもフィンランドでは、『ヴィヒタ』というサウナで使う道具の材料にも使われているんです。
このような感じで枝を束にして使用します。
サウナ内の空気をかき混ぜたり、体を叩いたりしてサウナの熱気をより強く感じやすくする効果があるそうです。また、発汗を促したり、白樺の葉に含まれている成分が傷口の消毒をしてくれるなどの効果があるとされています。
この起源は古く、サウナという文化が生まれた2000年以上昔にまで遡ります。当時は魔法の杖のようなものと考えられていたようで、邪気を払ったり幸福を願ったりとメンタル的な意味合いで使用されていたと言われています。
白樺によるアレルギー症状とは?
では本題です。白樺によるアレルギーについてお話ししていきます。白樺はゴールデンウィーク前から6月の初めごろにかけて花粉を飛散させます。
この花粉を吸い続けることで、これまで花粉症にかかったことがないような人であっても、突然花粉症を発症してしまうことがあります。
白樺による花粉症は北海道内でのみ起こっていると思われがちなのですが、実は海外でもヨーロッパやアメリカの北部などで昔からみられていました。
白樺花粉症による症状は、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどです。一般的な花粉症のイメージと大差はありません。
しかし、白樺による花粉症患者の何割かは果物への過敏症を併発します。
これを併発すると、りんご、さくらんぼ、梨、桃、いちご、メロン、キウイ、プラム、柿などを食べた時に口の中がかゆくなったり、重症の場合では嘔吐したりといったことが起こると言われています。
その理由はこれらの果物が白樺と同じ科の植物であり、含まれているアレルゲンの構造が花粉に似ているから。
本当は果物なのに、体が勝手に「花粉が入ってきたぞ!戦えー!」と勘違いしてしまい、抗体によってアレルゲンを攻撃してしまうがために、果物に対する食物アレルギーを引き起こしてしまうのです。
最後に
白樺のアレルギーについてお話ししました。
白樺が原料ということで、最初に紹介したキシリトールを摂取した場合にアレルギー反応が出ることがあるので、白樺アレルギー持ちの方はキシリトール入り製品には注意してください。
また同様の理由から、おそらくヴィヒタも使えないのではないかと思います。
白樺がどんなものか知ってほしくて書いたのですが、何だか申し訳ありません
それではまた次回、お会いしましょう!
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