「叩いて直す」。特に昭和生まれのお年寄りや初老の方に染み付いている考えではないでしょうか。私も知識として知っているので、テレビのリモコン程度であればやることがありますが、精密機器に溢れた今の時代にそんなことをすれば、かえって機器の破損につながる恐れがあります。
そして真に驚くべきは、昭和の時代に生きてきた人々にとってその認識は家電のみならず、というところです。
今回は昭和に生きた方達が実践していた、驚きの直し方を紹介していきます。
脳筋すぎる昭和の直し方のきっかけとは?
現代の私たち、それも子供たちからすれば、「たたいてなおすってなーに?」だと思います。でもこれは、昔から日本で行われていた一種の伝統的な直し方。あくまで主観ですが、その最たるものはブラウン管テレビだと思っています。
そもそも何故、ブラウン管テレビは叩くと復活したのでしょうか?それはブラウン管テレビの部品が、熱による化学反応で劣化を起こしてしまうことに端を発します。
部品が劣化して壊れ始めたブラウン管テレビには、ブラウン管そのものや周辺の機器に電気を通さなくなる『絶縁層』というものが形成され始めるのです。そのため接触不良を起こして映像が映らなくなります。
しかし、テレビ本体を叩くことでこの接触不良が一時的に改善され、「直った!」と勘違いしてしまうのです。
この認識が他の家電などにも浸透してしまった結果、昭和の時代は「叩いて直す」もとい「叩けば何とかなるだろう」が完全に常識と化してしまったのだと考えます。
ブラウン管テレビ以外では、壊れかけのラジオや扇風機、懐中電灯などがあります。
中にはエンジンが動かなくなった車のボンネットや、砂糖が固まってしまった瓶などのパターンもあり、それらも全て「叩けば何とかなるだろう」という、あまりにも脳筋すぎる理論で何とかしようとしていたようです。
最後に
昭和の時代の家電の直し方についてお話ししました。
「根性でどうにかしろ!」みたいな考えですが、昭和の時代はその考えが定着していた側面もあります。
しかしそれをまさか家電に対しても強いるとは思いませんでしたが(笑)
家電からすれば「無茶言うな!」って話ですよ。
それではまた次回、お会いしましょう!
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