スズメバチの毒を食べるのは実は問題がない!?その意外な理由とは?

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 刺されるとアナフィラキシーなど強いアレルギー反応を引き起こすこともあるスズメバチ。

 ですが昆虫食では、スズメバチのお腹も食べてしまいます。そこには当然、毒の入った袋があるわけですが・・・、本当に毒の影響が全く体に現れないのか心配ですね?

 今回は、スズメバチの毒を食べても問題ないと言われるその理由についてお話しします。

 

何故、スズメバチの毒を食べてしまっても問題ないのか?

 スズメバチといえば、春から夏にかけて飛んでいるのを見かけるようになってきますね。私も子供の頃、学校から帰ってくると、スズメバチ(今にして思うとクマンバチだったかもしれません)が家の前を横切っていって思わず後ずさりした覚えがあります。

あの羽音はトラウマものです。刺されたくない虫No.1といって過言ではありません。

さて、本題です。刺される毒は危険でも、食べる場合は安全とはどういうことでしょうか?

よく、スズメバチを油でカラッと揚げるなどして食べてしまう、いわゆる昆虫食を耳にしますね。確かに昆虫は高タンパクで栄養価が高く、種によっては飼育も容易なため、遠い未来にいずれやって来るであろう食糧難に適応できるかもしれないということで近年、注目され始めています。

 

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この場合ですが、油で揚げるという行為。実はこの時点で、スズメバチの持っている毒は無毒化されてしまうのです。スズメバチの持つ毒はタンパク質でできています。タンパク質は60℃以上の熱を加えると変性して別のものへと変化してしまいます。

生卵が目玉焼きになるのを想像してもらえればイメージは簡単です。あんな感じでスズメバチの毒も変性してしまい、毒性がなくなるのです。

さらに言うならば、タンパク質は胃に入ると胃酸によって分解されます。そして最後には、最小単位であるアミノ酸になってしまうのです。

アミノ酸となって小腸から吸収されれば、あとは体内で再合成されて組織に必要な形になって利用されるだけ。ここまでに毒が関与する余地は微塵もないのです。

 

最後に

 スズメバチの毒を食べてしまった場合のことについてお話ししました。

 基本的に胃を通す場合には、スズメバチの毒を体に取り込んでしまっても大丈夫と言われてはいます。

 ただ、口内炎など口の中に傷がある場合には食べるのを避けた方が無難です。傷口から血管内に毒が入り込まないとも限りませんので。

 また、もしも試す場合には完全な自己責任の下でお願いします。

 万が一何かございましても、当方は何らの責任を負うことはできません。

 それではまた次回、お会いしましょう!

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